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インターンをして単位取得!?海外大生のインターン事情

2023.11.09

インターンをして単位取得!?海外大生のインターン事情

現在バサラマインツで広報インターンをしている高津仁之介です。

私が現在インターンをすることになった理由はいくつかありますが、最大の理由としては私が現在在学しているイギリスの大学ではフルタイムでの長期インターンが単位として認められるため、卒業するために必須な経験だからです。

今回は海外大学生のインターン事情をブログにしてみましたので海外大学やインターンに興味がある人の参考になればと思います。

イギリスのインターンについて

イギリスでは長期インターンをして単位を取得することをPlacement Year(プレイスメントイヤー)と言います。

Placement Yearとは、学生が自分の研究分野に関連した実務経験を積む機会を得る期間で、学士では通常最終学年の前に設けられ、イギリスの大学は通常3年間のプログラムですが、Placement Yearを完了すると4年生のプログラムとなります。

期間は通常12ヶ月となっており、大学のキャリアサービス、就職説明会、オンライン就職情報サイト、個人的なネットワークなどからインターン先を確保し、多くの大学には、学生のインターン先を確保を支援する専任スタッフがいます。

現在自分が在学しているボーンマス大学スポーツマネジメント学部では、全ての学生が3年制プログラムで最低6週間、4年生プログラムで最低30週間のフルタイムインターン経験が必須となっています。

バサラマインツでのインターン経験も大学の単位になる予定です

日本と違うイギリスの大学と就活事情

イギリスの大学の大きな特徴は少ない大学数とほぼ全ての大学が国公立大学にあります。

イギリスの大学の数は100校ほどでありこの数は790校の日本や4000校以上あるアメリカの大学と比べたら少なく、そのほとんどの大学が国公立大学のため、オックスフォードやケンブリッジ大学などの一部の大学を除き大学ごとにレベルや知名度などの大きなばらつきがありません。

そのため就職時には大学名より大学での成績やインターンでの実務経験がとても重要視されます。

ほとんどの大学が国公立のためどの大学の講義も高いレベルで行われています

また、イギリスの就活事情も日本と違いがあり、日本の新卒制度はイギリスにはなく、スキルや経験が就職で最も重要視されます。

そのため、インターン体験が学生にとって大切な就職活動の場となっています。

スキルや経験を得れるのはもちろんのこと、インターン後に正式に採用してもらえることや、インターンを通して得た人脈から企業を紹介してもらえるなど様々なメリットがあります。

海外インターンのデメリット

もちろんPlacement Yearをすることはメリットだけではなく、様々な難しさやデメリットもあります。

多くの時間、労力が必要

1つ目はインターンを始めるまでにCV(履歴書)の作成、所属する学部に関連するインターン先企業を見つける、面接対策など多くの時間を費やす必要があり、これらと並行して大学の授業も受けなければいけないので、学業とインターンの両立が必要です。特にCV(履歴書)の作成は日本のように決まった書式やテンプレートがないため,多くのの時間が必要だと思います。

学業とインターンの両立は不可欠です

卒業までに時間がかかる

2つ目は卒業が遅れてしまうことです。1年かけてPlacement Yearの単位を取得するので通常イギリスの学部は3年、院は1年で卒業できるのが1年遅れてしまいます。社会に出る前に仕事の経験をしておきたい人や、留学生でもっと長く海外で生活したい人にはおすすめです。

卒業後も海外で働きたい人は海外でインターン経験をしておくことは大きなメリットです

条件が難しく、インターン先を見つけることが非常に困難

3つ目はPlacement Yearに適するインターンの条件が多く難しいことです。所属する学部と関連する仕事はもちろんのこと、大学により異なりますが、週30時間以上のを最低30週間働けること、組織や財務管理の経験ができる仕事、家族経営の仕事でないこと、フィードバックを通じて個人的、専門的な成長を証明することなど、多くの条件があります。

イギリスの大学生のインターン先の見つけ方

大学生の時からのインターン経験が重要なイギリスの大学では入学してすぐにインターン先を探し始めるように言われます。私も入学して最初の授業でインターン先の探し方を学びました。インターン先を見つけるには主に2つの方法があります。

大学のサポートを受ける方法

1つ目は大学のサポートや大学主催のキャリアフォーラムに参加してインターンを見つける方法です。

ボーンマス大学のキャリアフォーラムでは学部から大学院向けの仕事、インターンやパートタイム、ボランティアの仕事まで幅広い会社の仕事を紹介しており、雇用主が求める資質やスキル、仕事や業界などさまざまなことを質問することができます。

また、数ヶ月に1回ほどゲストスピーカーが講義をしてくださり、関連する学部の業界で働いている方や、会社を経営する方から仕事や業界のことなどを教えてもらえたり、質問をすることができます。

ボーンマス大学のスポーツ系学部は毎年提携しているプレミアリーグのAFCボーンマスにインターンができるチャンスがあります。

SNSを利用する

他の国やさらに広い範囲での仕事を探すにはLinkedinというSNSツールを使います。

Linkedinとはビシネスに特化したSNSでこのサービスを通して仕事に応募できたり、自分のアカウントプロフィールに学歴、職歴、スキルや経験を入力してそれを見た会社から逆にオファーをもらえたりすることもあるサービスです。

日本ではまだあまり認知されていませんが、アメリカやヨーロッパでは利用が盛んで、アルバイトもLinkedinを通して見つけることができます。募集時期が不定期なことが多いプロサッカークラブの仕事も多く掲載されておりプレミアリーグやブンデスリーガクラブで働くことができるチャンスがあります。

スキルや経験次第ではヨーロッパのトップクラブで働ける可能性も

終わりに

今回はイギリス大学生のインターンの仕組みや、実際にどのようにインターン先を見つけてるかについてブログにしました。

自分自身、大学に入学する前から将来海外で働きたいと思っていたので就職やインターンに力を入れているボーンマス大学に進学しました。

入学後に実際にスポーツの業界で働く人から話を聞いたり、バサラマインツでインターンスタッフとして働く中で、自分が将来スポーツ業界、サッカークラブで働くために必要なこと、足りないことが少しずつ明確になってきていてこれはPlacement Yearというイギリスの大学の仕組みがなければ気づかなかったことではないかと思っています。

現在海外大学に留学している人やスポーツ業界や海外で働くことに興味がある人にインターンを通して得れる貴重な経験や海外で働くことの難しさを感じてもらえたらと思います。

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