2024.07.30
【指導者インターン】元高校教師がドイツでコーチ留学!Vol.2
みなさん、こんにちは!
大好評!?につき2回目のブログ更新です!
今回は日本とドイツの環境の違いについて、お話ししていきたいと思います!
目次
ゴミをお金に!? 礼節を重んじる日本人と合理的なドイツ人
現地の人には大変失礼ながら、勝手なイメージを持っていました。
「海外って、日本より街とかゴミだらけで汚いんだろうな〜」と。
日本では幼い頃から礼節を大切にしなさいと家庭や学校、習い事などのあらゆる場面で教育を受け、「使った場所は使う前より綺麗に」「みんなが使うものは綺麗に使う」など人間関係や社会生活を円滑にすすめるための心構えを学びます。いわゆる「日本人らしさ」であり、世界に誇ることができる素晴らしい文化です。
しかし、実際ドイツで生活してみると、想像ほど日本と大きな差はありませんでした。
先日閉幕したE U R O2024が開催されていた時期は試合の度に、ビールやワインやコーラを街で飲み散らかしていました。「さすがにこれはひどいな」と思っていましたが、次の日にはほとんど瓶やペットボトルは街からなくなっています。最初は、日本のようにボランティアの人たちや清掃業者のおかげなのかと思っていましたが、そうではありませんでした。
なんとドイツでは「Pfand(プファンド)」と呼ばれる制度により、空き缶や空き瓶、ペットボトルをスーパーに持っていくと返金してもらえるというリサイクルシステムがあります!!
写真のように、リサイクルマークがあるものであれば、一つにつき0,25€(約42円)返金してもらえます。このシステムにより、環境問題の改善を促進するような仕組みになっています。自然とゴミは自分で持ち帰るように習慣化され、落ちているペットボトルなどは市民が積極的に拾うようになります。その他のゴミは路上に設置されたゴミ箱に捨てることができるため、目立ったゴミは街にはほとんどありません。
なんと合理的なシステムなのだと驚きました。日本のような礼節とは少し異なりますが、結果的に街を綺麗にするという問題は概ねクリアされています。日本でも将来的に導入すると、より綺麗な街づくり、国づくりを目指すことができるかもしれません。
夕暮れが22時!気候の違いによる教育の違い
ドイツの生活においてカルチャーショックを受けたことはいくつかありますが、その中の一つが、とにかく日が長い!
私たちバサラマインツの平日練習は、トップチームが18時〜19時30分、セカンドチームが19時30分〜21時までとなっています。しかし、照明は全く必要ありません!
22時頃まで太陽が落ちず、ようやくそこから夜になります。ナイター設備もグラウンドにはありますが、今のところ使っているのは見たことがありません。正直これには今でも慣れず、体内時計の感覚が合いません。なぜ日が長いかという理由は、説明すると地球の地軸のことサマータイムの話とかが必要になり、小難しい上に、私も専門じゃないのでここでは省略します!!!
「明るい夜」を過ごすこの国では、仕事終わりの大人がテラスや庭先でお酒を嗜むすのが日常です。しかし、「明るい夜」を楽しむのは大人に限ったことではありません。
子どもたちが遅い時間まで、サッカーをしたり、バスケットをしたり、自転車で出かけていたりとワイワイ遊んでいる姿を毎日見かけます。明るければ、さほど事故や事件を気にせずに遊ぶことができ、長い放課後を楽しむことができます。人工芝やコート上で遊ぶ子どもたちは、自分たちで工夫し、ルールを考え、時には近くの大人とも交流し、本当に楽しそうに遊んでいます。
しかし、なにもメリットだけではないようです。特に苦労するのは、お母さんたち。
まだ小さい赤ちゃんは夜に暗くならないため、なかなかすぐに寝つかずに、お母さんたちは苦労するそうです。また、大きくなった子たちも夜遅くまで遊ぶとなると、そこからお風呂やご飯でしょうから、大変さは容易に想像ができます・・・。お母さんたちに頭が上がらないのは、もしかすると世界共通なのかかもしれません。
日本では、運動をする子としない子の二極化が昨今では問題視されています。習い事を中心に毎日のように運動する子もいれば、外遊びをできるような環境が減少したこともあり、家の中でゲームやインターネットに釘付けになる子が増えてきているそうです。学校体育やスポーツ指導、施設環境の在り方を模索する一方で、ドイツでは自然環境の違いから、日本よりも習い事以外で外遊びをすることが習慣となっている子どもが多いように思います。前述したように、運動には、単に競技力や体力の向上という身体的な効果のみならず、社会生活において人間関係を円滑にすすめるコミュニケーションの力や自主性、創意工夫する柔軟性、規範意識など様々な力を養う効果があると考えられます。
保育園で遊ぶ子どもたちの声がうるさいとクレームが入るような国になってきてしまっている日本ですが、まずは大人の意識や考え方が変わり、環境が変わらなければ、子どもたちへの教育は変わらないのかもしれません。
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