2023.06.21
ドイツサッカー留学とここが違う!?FCバサラマインツとは
サッカー留学とは違う!!といったファンキーな感じのタイトルでスタートしましたが、皆さんはどれくらいFCバサラマインツのことを知ってくださっていますでしょうか?
「岡崎慎司選手のクラブでしょ?」
「ドイツにある日本人がいっぱいいるクラブだよね」
くらいの認識だと思います。
そこで今回から数回に分けて、FCバサラマインツとはどういったクラブでどういった取り組みを行っているのか。
海外に挑戦する日本人選手、スタッフが目標を達成するために日々どういう活動を行なっているのかを紹介していきたいと思います。
このブログを読み終えた後、少しでもバサラのことを好きになってもらえたらなと思います!!
目次
2人の強い思いから生まれた
バサラマインツ
今現在のバサラを紹介する前に、どうやってバサラが生まれたのかを少し紹介させてください。
皆さんは新しくサッカーチームが立ち上がる時、どんなイメージを持ちますか?幾度となく会議を重ね、明確なビジョンを持ち作られていくものだと思っていませんか?
当時1.FSVマインツ05でプレーしていた岡崎慎司選手と現FCバサラマインツの会長兼監督であり滝川第二高校の先輩である山下喬は、子供たちを保育園に送り届けた後の朝カフェが日課となっていました。
そこではサッカーについて、お互いの生活について、そしてそれぞれの夢について語る大事な時間だったそうです。
ある日、岡崎慎司選手が言った「ドイツにサッカークラブを作るのはどうですか?」という言葉をきっかけに物語はスタートします。
「じゃあ留学という形ではなく、クラブを作ってしまって、そこからプロクラブに選手を輩出しよう」
と話は盛り上がっていくと、その数ヶ月後にFCバサラマインツが正式に誕生、ドイツ11部リーグへの参入を果たしていました。
2人の人間の純粋な思い「世界で活躍する日本人を輩出していきたい」から生まれたのがFCバサラマインツであり、その想いは今、多くの人に飛び火して、当時では考えられないくらい大きなクラブへと成長しました。
5年連続の昇格!ドイツ歴に残る快進撃!!
2014年、そのようにして生まれたFCバサラマインツですが、当時はこれほどまで早くクラブが成長していくとは想像できていませんでした。
4年連続での優勝、5年目こそ優勝こそ出来ませんでしたが、2位で昇格を果たします。
これはドイツの連続昇格記録の1位タイ記録となっています。
また多くの日本人選手がバサラでプレーし、またステップアップしていくことができました。
5部リーグ(セミプロリーグ)への移籍はすでに数十人が成功しており、ドイツサッカーで1つの壁とされるドイツ4部への移籍も数人ですが成功させています。
最近では日本人選手だけではなく、ドイツ人選手のステップアップの場としても認識され始めており、マインツ市では育成に定評があるクラブとしての地位を築き始めています。
目標はさらに高く
当初目標としていたのは
「プロサッカー選手を輩出する」
「プロリーグの1つ手前であるドイツ5部リーグへの昇格」
でした。
1つ目の目標に関しては、最近ですと岡田怜選手がVfBシュトゥットガルトのセカンドチームへの移籍を果たし、また糸井丈朗選手が4部リーグで昇格争いを繰り広げるFCカールツァイス・イェナへの移籍を成功させました。
少しずつですが、しっかりと階段を登っている段階です。
来年には10年目を迎えるFCバサラマインツですが、新しい目標を据えて今現在日々戦っています。
それが
「2034年までにドイツ3部リーグへの参入」
です。自分たちのクラブを経てプロへから、自分たちがプロクラブとしてドイツに存在すること。
そうなることでより多くの日本人選手たちが、より良い形でステップアップしていけるのではないかと思っているからです。
また、セカンドチームをドイツの5部リーグに持つことで、日本で評価されなかった選手、芽が出なかった選手をより多く受け入れることができると考えています。
そしていつの日か、その中から将来の日の丸を背負って戦う選手が出てくると信じてスタッフ一同頑張っております!!
今現在のバサラ
そして今現在のFCバサラマインツはと言いますと、ドイツ6部リーグで戦っております。セカンドチームは昨シーズン見事昇格を果たし、9部リーグに所属中です。
トップチーム、セカンドチーム合わせて、約50人ほどの選手が所属しており、そのうちの約3分の1くらいが日本人選手という状況です。
スタッフの数も1年目から比べるとかなり増え、現在は約7人ほどで活動しております。
広報インターン生やメディカルスタッフも平均ですが年間2人ほど受け入れており、本当に多くの方たちによって支えられているのが現在のバサラマインツです。
留学とは違う!!その想いとは
ここで一旦タイトルで言ったように単なるサッカー留学とは違うんだという点を少し説明させてください!
一般的なサッカー留学、海外留学では、悪い言い方をすればお客様として現地では対応されます。
例えば、空港からの送迎であったり、各種手続きなどは現地コーディネーターの人がすべておこなってくれます。
FCバサラマインツではそれらを基本的にまずは自分で行なってもらいます。
それはなぜか?
自分で生きていく力を養ってほしいからです。
言葉がわからない国で生活するということは、困る経験をするということです。困った上で自分で解決策を模索し、挑戦すること。
この行動自体にそもそも大きな意味があると考えています。
せっかく大きな決断をして日本という国を飛び出してきたのだから、そういった経験を1年目からしてほしい。
最悪のシチュエーションではもちろんお手伝いすることもありますが、こういった考え方のもと基本的には自分の力でできることは自分の力で行う。
結果的にバサラを巣立って行った選手たちの多くは、2年目、3年目とドイツ国内問わず自分の力で生きていくことができるようになっています!
最後に
今回はここでブログを終わらせていただきます。
バサラの歴史から現在どんな思い、考え方で活動しているのかを書かせていただきました。
次回は選手たちが成長していくためにバサラマインツが取り組んでいる活動を7つ紹介していきたいと思います。
ぜひ次回のブログも読んでいただけると嬉しいです!!