2023.03.23
元インターン生インタビュー 「海外インターンをする意味とは」
-まずは軽く自己紹介お願いします。
山極 全部知ってるじゃないですか!!
-知らない人のためにお願いします!笑
山極 名前は山極智季です。1996年2月13日生まれの26歳です。京都府出身で、京都サンガの大ファンです。
-確かに、ドイツからでも朝早く起きて応援してたもんね。
山極 そうですね。あの時は大変でした。笑
目次
たまたま見つけたバサラマインツのインターン募集
-ドイツで、バサラマインツでインターンを始めたきっかけは何だったのですか?
山極 きっかけは、1回目のバサラのブログにも書かせてもらったんですけど、
昔からサッカー業界で働きたいと考えていて、スポーツの勉強を、と思って、びわこ成蹊スポーツ大学に進学しました。そこで1番興味を惹かれたのが「スポーツビジネス」で、その授業の中で、Jリーグがブンデスリーガの仕組みを多く取りいれているという話を聞きました。
その辺りから、なんとなくですけど、そんなJリーグが参考にするようなサッカー本場の地に行って勉強したい、働いてみたいなという思いがありました。
あとは、日本の大学を普通に卒業しただけでは、今後就職する上で弱いなと感じていたのもありました。最終的にはJリーグで働くことを目標としていたのですが、そうなろうが、なかろうが、箔をつけたいなと思っていたのだと思います。
で実際に渡独して、当初はケルンの体育大学に入学したかったのですが、語学テストの結果と、入学の時期が合わず、半年から1年間入学を待たなければいけない状況になりました。流石に間が空きすぎるので、何かないかと探していた時にバサラマインツに辿り着いた感じです。
-他にも候補はあったんですか?
山極 最初はずっとドイツ語で募集を探していたんですけど、それこそ「indeed」で「praktikum(インターンという意味ののドイツ語)fussball(サッカーという意味のドイツ語)なんかで調べると、ケルン地方だとブンデス1部のFCケルンがずっと出てくるんですよ。
でも条件がものすごく厳しくて。ドイツ語がパーフェクトで、その他諸々、他にも必要だったりして、なかなか入れなくて。他のところもファンショップの店員とか、自分がやりたいこと、勉強したいことではなくて、「違うなー」って思ってた時に、日本語で検索してみたら、バサラマインツのツイートにあたって、もともとバサラのことは知っていたので、、。
–もともとバサラのこと知ってたの?
山極 そうですね。当時立ち上げたばかりの時だったと思うんですけど、日本のサッカー雑誌に取り上げられてるのをみて、その時にはドイツに行くことが決まっていたので、友達からもそこで働いたらいいやんとは言われていたんですけど、ドイツまで行って日本人がいるところに行くのが嫌で選択肢から外してました。笑 だけど、状況が変わって、とりあえず出来ることがあるならチャレンジしようと思って、その時は連絡したのを覚えています。
-最終手段だったんですね。
いや、そういうわけでもなんですけど。笑 もともとドイツの大学を卒業したいわけでもなかったので。
-では、なんのために?
仕事を見つけたくて、大学に入ろうと思っていました。それこそ、今レッドブル・ザルツブルグのセカンドチームでコーチされている宮沢さんが、大学の先輩なんですけど、僕がドイツ行きを相談していた大学の教授が、宮沢さんと仲が良かったみたいで、紹介してくれて。
その時にケルン体育大学の話をしてもらって、で大学内の掲示板にバイト募集というか、仕事の案内みたいなのがいっぱい貼られてるらしいんですけど、そこで宮沢さんは当時ケルンでプレーしていた長澤和輝選手の通訳の仕事を始めたらしいんですけど。
そんなことがありえるなら、面白そうだなと思ったのが、1つですかね。
結局全てが楽しかったドイツでの海外インターン生活
–バサラにはどれくらいいましたか?
山極 結局3シーズンですね。コロナとかもありましたけど。
–その中で印象深かった出来事とかありますか?
山極 全部印象深いというか、全部楽しかったですね。今思うと。
-全部?コロナで苦しかった時期もあったと思いますが?
今もまだドイツにいたら、これが苦しかったなとかあると思うんですけど、今実際に日本で生活してみて、結局ドイツにいたあの時期はかけがえのないものだったんだなって思いますね。それこそ、今じゃ考えられないこともやってたなとか。
–例えば?
そもそも言葉もわからないところに飛び込んで行って、言ってもスタッフや選手も日本人だけではない中で、そういった人たちとコミュニケーションを取ったり、、、。その環境自体が、今もう一度日本で住んでみて、良かったこと、悪かったこと含めて良い経験だったなと思いますね。
というのも結局、今バサラ兵庫(バサラグループ)で働いてみて、ドイツでやっていたことと同じことをやっているので、例えば毎日の練習に顔を出して、なんだったらドイツにいた時よりもよりやっていたりするので。そう思うと、もしドイツでインターンとしての経験がなかったら、きっと今の仕事はこなせてなかったと思うし、パンクしちゃってたと思います。
話戻しちゃいますけど、印象深いで言えば、結局お別れの時かなと思いますね、ちゃんと泣いちゃったし。笑
けど結局その時に会うドイツ人選手たちが全員、今日で「最後だな」とか「寂しいな」とか「残れよ」とか言ってくれて。嬉しかったですし、最後まで頑張って良かったなって思いますね。
海外でインターンすることはそれだけで自己PRになる
-実際に日本で働いてみて、今何を感じていますか?
山極 働いていると言っても、少し特殊だとは思うんで、他の人たちに当てはまるかはわからないんですけど、日本の働き方には合わせていかなくちゃいけないと思っていて、上司との関係性だったり。例えば、ドイツだったら、時間きっかりになったらみんな仕事を終えて帰宅すると思うんですけど、やっぱりそうはいかない時もありますし、そもそも関係性自体がすごくフランクだったと思うんです。だけど、やっぱりそれもそうはいかなくて。ただもしがっつりドイツ人の中で働くと、染まってしまう部分もあると思うんですけど、バサラマインツはいい意味で日本社会的な部分もあるので、その点は心配ないのかなと思います。
–適応できているってことですか?
山極 そうですね。あんまりドイツにいた時と今と変わってはないんですけど、与えられているもの以上のことはしようっていう意識では働いているつもりです。それは日本とかドイツとかは関係ないんですけど、大事にしている部分ではあります。
-海外にいて良かったと思う部分はありますか?
山極 友達いっぱい出来るじゃないですか?笑 いまだに「元気にしてるか?」とか連絡くれる外国人の友達が結構いるんですけど、日本の外に友達がいる、助けてくれる人がいるっていうのは財産なのかなと思います。
あとは、、、分かりやすくいうと、モテます!!
-これ何の話ですか?笑
山極 そういう話ではないです。最近日本に帰ってきてから、新しく会う人とお話しする機会が多いのですが、「ドイツのバサラマインツっていうチームで、、、」っていう話をすると、やっぱり他の多くの人たちが経験していないことを経験してきたので、やっぱり興味を持ってもらえますし、もちろん実際にドイツで何をしてきたのか、何をやりとげたのかが今後は大事になってくると思うんですけど、それでも最初のとっかかりとしては面白いのかなと思います。
あとは最初の方に言った、できない経験ができたってことですかね。
-それが実際に活きたなと思った場面はありましたか?
山極 なんでも受け入れられるようになったと思います。細かいことはもう気にしなくなりましたし、あとは自分の意見を言えるようになったと思います。
ドイツが特にそうなのかもしれませんが、人の意見に対して、ただうなずいているだけだと、やっぱり舐められますし、逆に好印象じゃないので。ドイツ人の方の家にホームステイしてたときなんかは、毎日のようにディスカッションに参加させられてたので、それも良かったのかなと思います。
言えない状況の時なんかは言いませんけど、今も、意見を求められた時にはしっかりと言えることができていますし、その意見に対して、上司の方たちもしっかりと評価してくださっているので、それが個人的には最近感じていることですかね。
期間も年齢も関係ない
–最後に海外で、バサラでインターンを考えている、興味がある人に一言いただけますか。
山極 興味があって、余裕があるのであれば、絶対にやった方がいいと思います。自分の周りにも何人かいるんですけど、「海外に行きたい」って学生時代に行っていた人が、そのまま就職して、「行っとけばよかった」に変わるんです。やっぱり仕事を本格的に始めると簡単にはやめられないし。それでも今の僕に「いいな」とか言ってくれる人がたくさんいて。そうなるんだったら、別に1年とか2年とか長くなくてもいいから、1ヶ月でも実際に行ってみるべきだと思います。少しでも、1回でも出てしまえば、後悔は無くなると思うし、実際に行ってみて楽しいと思えば、生活できる可能性を探せることもできると思うんです。
だから本当に興味があるんだったら、今すぐにでも行動を起こした方がいいと思います。
僕はありがたいことに両親もサポートしてくれて、挑戦できる環境が揃っていたんですけど、本当に行って良かったと思っています。
–本日はありがとうございました。
山極 ありがとうございました。