BASARA MAINZ

日本では絶対に味わえない!ドイツ、海外でのインターン。選手と共に戦える環境がここにある。バサラマインツ

2023.02.13

日本では絶対に味わえない!ドイツ、海外でのインターン。選手と共に戦える環境がここにある。バサラマインツ

スタッフのハラダです。

この度、2022/23シーズン前期シーズンをもってチームを去ることになりました。

企業から内定をいただき、大学卒業後はそのまま就職して働くと思っていたのですが

「安定を求めるにはまだ早い」

そう思った自分は全部の内定を断り、急遽ドイツに飛び立ちドイツの大学院に入学しようと思ったところ、期間やさまざまな条件で手続きできず。

それでも、高校生の時に当時所属していたチームの遠征で初めてドイツに来たとき、スポーツ環境や地域に根付いたチーム作りなどに衝撃を受け、大学ではドイツのスポーツ政策について研究していたほどに、ドイツという国に興味を抱いていたことから、どうにかして残れる方法を探していたところ

バサラマインツがスタッフを応募しているという記事を目にし応募しました。

思い切って応募したあの日から約1年。

あっという間に終わってしまったなと思うほどに刺激的な毎日を過ごさせていただきました。

シーズン終盤での加入。日本とはまた違うサッカーに対する情熱に圧倒されたのを思い出します。

•日本では味わうことのできない衝撃の日々

ヨーロッパの中でも屈指のサッカー熱狂大国であるドイツ。6部、7部といったチームでも自分達のグラウンドを所有しており、平日の試合開催でもアマチュアクラブなのに100人以上もの観客が観に来るなど、日本ではとてもじゃないが考えられないようなことが、ドイツでは当たり前として日常に溶け込んでおり、「この環境が日本で作れたら最高だろう」とよく思う日々でした。

業務の方では難しいこともたくさんありました。一年前までは選手として現役でプレーしていて、そこから引退して選手を支える側に回った時に「どうしたらお客さんに来てもらえるか」「バサラマインツというチームを知ってもらうにはどうすればいいのか」「チームが大きくなるには何が必要か」など裏方ってこんなに大変だったんだなと気付かされました。

大学時代にインターンでプロバスケチームや野球、それこそサッカーチームでインターンをしていたのですが、そこでは役割が分担されていて重要な部分は社員の人が行い、手の届かないところを自分たちインターン生が補うというのが通常のスタンスでした。

一方でバサラマインツというチームはこれまで数々のインターン生によって裏方が支えられてきたチームで、自分がチームに所属した際は前任の方と一緒に業務を行っていたのですが、2ヶ月ほど経ってその方がチームを去ることになり急遽1人で担当することに。役割分担のポジションが少なく大変ですが、日本との大きな違いが

何でもできる自由度

ここが大きく違うなと思いました。具体的にどういう事かと言うと、先ほど述べたように日本ではある一部分をインターン生が補いますが、バサラマインツでは立場上は広報スタッフですが業務の内容はSNSの運営からカメラ•ビデオの撮影、動画編集、試合やイベントの設営、選手のオーガナイズ、練習時はボール拾いなどやれる事がこれだけあります。

慣れない最初の方はあれもこれもやって次の試合までにこれを終わらせてなど、てんやわんやになってしまいキャパオーバーの毎日でしたが、体感して思ったのがこれだけの経験をしかもドイツという異国の地でやらせて貰えるというのは凄いことであるのもそうですが、更に凄いと思ったのが「やりたいと思った事があれば何でも挑戦させてもらえる」という点です。

もちろん今のチームの事情があってこそだし、なにか物事をやる前に話を通さないといけませんが、ほとんどNOと突き返されたことはありません。

とりあえずやってみて失敗したらそれはそれで経験になるから、やってみなというスタンスで業務をする事ができたので、どこか選手と同じ様な感覚でした。決して自分のやった事がチームの勝利に繋がるというわけではないですが、挑戦し成長するのは選手だけではなくスタッフも同様に成長する場を与えてくれる。

選手のために何か役に立ちたいと思い行ったSNS講座の様子。いろんなことをさせてもらいました。

それがバサラマインツ。

•壁にもぶつかれもしなかった日々

ドイツに来て1番難しかったのは何といってもドイツ語。こればっかしは1年近く経った今も苦戦しました笑

自分は英語が喋れることから最初の方は英語も喋れるドイツ人とコミュニケーションは取れたのですが、それでもメインはドイツ語。

スタッフであることからドイツ人選手からあれして欲しい、こうして欲しいなど要望が言われたり、話しかけられることなんて良くありましたが、何て返したらいいか分からず気まづい空気になってしまった事が最初はほとんどありました。それが続いてしまうと「あいつはドイツ語話せないから」というレッテルが貼られてしまい、向こうからもコミュニケーションを取ってくれるどころか、名前すらも分からないやつになってしまいました。

あの期間はロッカールームに行くのも正直嫌でした。話しかけられる事を避けてました。

日本人特有のミスをするのを怖がっていたのか、自ずと壁に当たることさえ避けてました。

それでもドイツに来て全く話さないでは、スタッフとしても意味ないし、なによりドイツに来た意味がない。そう思った自分は出来ないなりに少しずつですが、もがきました。英語が喋れるドイツ人にこれはドイツ語ではどう言うの?だったり、それを言われたらどう返せばいい?など分からないことを正直に話しました。バサラマインツのドイツ人は優しい人ばかりだったので自分が覚えるまで何回も相手してくれました。

たまに英語で完結してしまう事からドイツ語で話さず英語だけになってしまうことも多々ありましたが、ドイツ語の比率を多くし英語は少しずつ封印しました。

それから少しずつ周りのドイツ人が少しずつ話しかけてくれて、自分もわからない事は全然ありますがそれでも何とかして返す癖をつけました。

1年近く経ってようやく色んな事が理解してきてもっと早くこの状況になっていればと少し後悔です。

それでも最後の方にはご飯に誘ってくれたり、向こうから話しかけてくれたり、帰ることを伝えた時に「寂しい」と言ってくれて、とても嬉しかったです。

自らドイツ人選手とコミュニケーションを取り、行った写真撮影。

•支える側の達成感

選手はゴールを決める。アシストをする。無失点に抑える。勝利に貢献する。様々な目に見える形で結果というのを残せる。

それに対して結果というのが目に見える形になりずらいスタッフという支える側の立場。

縁の下の力持ちであり黒子の様な存在である事から、目立たないのは当たり前。そんな立場でもやってて良かったと思えることは多々ありました。

試合の日はいつも写真を撮っており、翌日には撮った写真を選手みんなに送るのですが、その写真を見て選手が「また次もゴールを決めるから必ずゴール裏にいてくれ」「撮った写真をInstagramに載せたいから今日は多く撮って!」など撮った写真を「最高だよ!」と言ってくれるだけでもやってて良かったなと思います。

これだけ見ると単純だと思いますが、ほんと地道な作業の積み重ねの結果、喜んでもらえるだけでも嬉しいものです。

それだけでもまた選手のためにベストが尽くせるなら何でもやってやろうとなりました。

試合に勝った後にチーム全員で撮る写真は、自分も選手たちと同様に嬉しかったです。

•最後に

異国の挑戦というのは勇気のいる事だと思いますが、必ず自分のためになる事がバサラマインツにはありますし、日本では得られない事がたくさんあります。

バサラマインツでは広報スタッフのみならず、フィジオやトレーナー、指導者などさまざまな形で関わる事ができます。

分からない事や不安な事があればメールからでも大丈夫です。

あなたの挑戦をバサラマインツは待ってます。

1年近くお世話になりました。ありがとうございました。

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