BASARA MAINZ

最高のサイドバックになるために〜桑野将成〜

2022.10.20

最高のサイドバックになるために〜桑野将成〜

こんにちは。昨シーズンの後期からFCバサラマンツに在籍している桑野将成です。
サイドバックでプレーしています。

なぜ海外・バサラマインツなのか、昨シーズンの振り返り、今後の目標について話したいと思います。

まず、なぜ私がドイツに来たかと言いますと、当時ブラジル代表のカカに憧れていたからです。小さい頃からヨーロッパでサッカーをして有名になりたいという夢があり、初めてブラジル代表のカカ選手を見たときに、上手くて速くて、身長も高く少しでも近づきたいと憧れてヨーロッパに行きたいと思いました。そのことから、高校はヨーロッパの方と繋がりのある小嶺監督のいる長崎総合科学附属高校へ入学し、小嶺監督のもと3年間ヨーロッパへ行く準備を始めました。

長崎総合科学附属高校時代の桑野選手


小嶺監督は高校サッカー選手権で6度の全国制覇をしている監督でした。そこでは、素直さ、自主練習の必要性、チームの為にどれだけ自分を犠牲にできるかを学びました。そして、3年生になってプリンスリーグで2回ゲームキャプテンを務めさせてもらいました。結果は2戦2敗でしたが、チームを引っ張っていくという経験をさせてもらいました。
そして、小嶺監督が紹介してくださったのは、ベルギーのシントトロイデンのセカンドチームでした。そこで私はチャンスと思い挑戦しようとしましたがコロナウイルスの影響で、約1年間1人で、ボールを蹴ったり、走りのトレーニングをネットで調べて取り入れたりし、調整をしていました。そして、コロナウイルスも落ち着き始めていざ、ベルギーにチャレンジしたら身体能力、ボールを扱う技術、全てにおいて私が勝っているところはありませんでした。今までに経験したことのない、プレースピードや技術についていけず、とても悔しい思いをしました。それと共にまた、ヨーロッパでサッカーをしたいという気持ちになりました。

練習参加したシントトロイデンのスタジアム

そこで、自分の高校の同級生がバサラマインツの監督の山下監督の親戚と聞きバサラマインツに興味を持ち始めました。調べていくうちに、セレクションがあると聞きセレクションに参加させていただきました。

その結果、セレクションに合格しドイツへチャレンジさせていただけることになり、バサラマインツに加入しました。
そして、バサラマインツでプレーすると決めたきっかけになったことがもう一つあります。私が、小学校、中学校と一緒のチームでプレーした友人がJリーガーになったことです。
その友人たちと高校の時のプリンスリーグで対戦した時に、中学の時よりも一つのパスの精度、トラップ、守備での一対一、身体能力が向上しているのを感じ、刺激を受け、もっと厳しい環境に身を置く必要があると感じました。
また、同じポジションでやっている友人もいるので、その友人に少しでも近づけるようにチーム練習後にクロス、パス、一対一の守備の練習を主に付き合ってもらっていました。以上の理由がありいち早く海外に渡りたいと思い、FCバサラマインツに行きました。


昨シーズンはセカンドチームでプレーしました。
チームの目標は、10部リーグ優勝、9部リーグへの昇格をチームの目標とし全力でプレーしました。
まずは、チーム全員が練習の質、強度を上げる必要があると感じました。
そこで、練習で自分が率先し、激しくぶつかり合うことをして意識を変えたら、少しずつチームメイトも意識が変わりまとまり始めました。
その結果、両方の目標を達成しチームメイトと共に喜びを分かち合いました。
サッカーをしている人のほとんどの人が、海外リーグで優勝はすることが出来ないことから、とてもいい経験になったと感じています。
そして、優勝した時のビールかけは自分のミスで同点にされ、ロスタイムに勝ち越しゴールをチームメイトに決めてもらった試合が思い浮かび、このチームで優勝できて本当に良かったと思いました。
ただ、個人的には8試合1ゴール1アシストという物足りない結果になりました。
もっと多くのゴールに関わることができていたら、個人的にも納得のいくシーズンになったと思います。
成長した部分は、個人で結果を出すことも必要ですが、チームの為に走ったり、助けることがなによりも大事なことだなと学んだことです。
足りないと思った部分は、一つのトラップ、パス、などの基本の技術を練習しないといけないと思いました。

ドイツ1年目にリーグ優勝に携わる貴重な経験をする


オフシーズンを挟み新シーズンが始まりました。
トップチームとして迎えた今シーズンは、2ゴールにしか絡むことができなかった昨シーズンを超える8ゴールに絡むこと。スターティングメンバーで試合に出場することを個人の目標とし、チームを5部リーグ昇格に導けるような活躍をしたいと思います。
個人の目標を成し遂げるには、普段の食事、フィジカルトレーニングなどの普段の生活から意識を変え、サッカーに繋げていく必要があると感じます。
それには、多くの助けが必要だと思います。
食事管理やトレーニング、戦術を考えてくれるスタッフの方々、そして、チームメイト、チーム全員で同じ目標、同じサッカーをして、昇格を目指したいです。
また、新シーズンの初めに2泊3日のチームキャンプがあり個人の目標を2つ見つけることができました。
一つ目は、ドイツ語で指示を出すことです。
ドイツに来て半年が経ち、私生活では不便は無いのですが、サッカーでの指示がチームメイトになかなか伝わらずとても今苦しんでいます。
指示で悩んでいる理由は、昨シーズンこうすけくんだったり、りくくんだったり、日本人の年上の人が自分を引っ張ってくれて、指示をあまり出していなかったです。
ドイツ語で指示ができないと、マークの受け渡し、自分がどこにパスして欲しいなど、失点に繋がったり、攻撃が止まったりとチームに迷惑がかかるからです。
そのため、私生活からドイツ人に積極的に話しかけたり、練習で指示を出すことを増やして改善していきたいです。
二つ目は、戦術理解の部分です。
正直なところ、今までこんなに戦術のことについて考えたことはなかったです。
どこでボールを受ける、どのようにボールを繋げる、どこのポジショニングにいる必要があるかなど、考えることが多くとても難しいです。
キャンプ前は、山下監督にかなり試合中にポジショニングについて指導を受けました。
日本語で個人的に教えていただけるときに、頭の中でイメージをして、分からないことがあればすぐ聞くことをしました。
キャンプ後は、ポジショニングについてはあまりなく、ボールを持っているときどの選択肢を選ぶかを話していただきました。
日本人の監督だからこそ速く戦術理解するとこができ、また新たな課題を与えてくださり、サッカーが上達する幸せな環境に身を置いてます。だからこそ、今年は目に見える結果を求めて頑張りたいです。

自分に足りないものを理解し成長につなげる


最後に、自分が目指すフィリップ・ラームのように派手なプレーは少ないが、簡単なミスやプレーの間違いが絶対になく、全てにおいて平均以上のプレーをしていきたいです。
自分は、今はミスも多いし、プレーの判断の間違い、スピードも遅いですがこれから多くの試合、練習で経験値を上げていきたいと思います。
今シーズンも応援よろしくお願いします。

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