BASARA MAINZ

屈辱を原動力に〜佐藤颯〜

2022.09.22

屈辱を原動力に〜佐藤颯〜

初めまして。2004年生まれ18歳4人家族の次男坊、佐藤颯です。ポジションは主にサイドハーフをやっています。ドイツに来る前は相模原U21でプレーしていました。
武器は短い距離のスピードやクイックネスです。

小さい頃僕は兄と一緒にゴルフをしていました。体を動かすのが大好きだったのでよくゴルフ場で走り回るそんな子でした。そんな僕がサッカーを始めたのは小学一年生の時でした。そのときはたくさん走り回れるのがただ楽しくてサッカーをしていました。そんな僕が真剣にサッカーをやろうと決めたのは5年生の時で、僕のことをすごく好いてくれて評価してくれるコーチがいて、その人に「颯は絶対にプロになれる」と言われ本格的に意識し始めました。それから、プロを目指してたくさん練習をしていたのですが、別のコーチから「颯がプロになるのは難しい」と言われました。その時すごく悔しくて絶対に見返してやるという気持ちになり、より一層真剣に取り組むようになりましたし、絶対にプロサッカー選手になってやろうと思いました。

前所属のSC相模原時代

高校生の時は神奈川県のエスペランサというクラブチームに所属していました。このチームの監督はサッカーに対してすごく情熱を持っている人でした。チームの和をすごく大事にする監督だったのでチームが一つになっていない状態をすごく嫌う人でした。僕が高校三年生になった時、僕はチームのキャプテンとしてチームを引っ張っていくことになりました。ですが、僕と同じ学年の人は1人もいなく、チーム全体をまとめるのはすごく難しかったです。3年生になった時監督からリーグを上げることと、全国大会に出ることの二つの目標を達成したいと言われました。僕はこの目標を達成するために意識的にチームのみんなに声をかけたりしました。決して上手い人が集まっているチームではなかったので、チーム力で勝つというのが戦術の基盤になっており、その中でキャプテンという立場だったので責任とプレッシャーはすごかったです。結果的には、なんとか二つとも目標を達成することができました。難しい試合ばかりで何度か投げ出したくなったこともありましたが、チームのみんなが支えてくれて最後まで頑張ることができました。

キャプテンとしてチームを牽引していたエスペランサ時代の佐藤選手

高校を卒業してドイツに来ようと思った理由は、日本との環境の違いです。テレビで初めてドルトムントのホームゲームを見たときすごく憧れました。こんな熱気があるスタジアムでサッカーがしてみたい。そう思いました。幼い頃からヨーロッパでサッカーをするという意識はありました。実際小学校6年生の時のインタビューでは大学生の頃には海外に行っていたいと言っており、その頃からブンデスリーガでプレーしたいという夢がありました。高校卒業後の進路を考え始めた頃、海外挑戦に行くというビジョンを持ちその中でドイツを決断しました。幼い頃の思い描いたイメージが影響したと思います。

小学生の頃からすでに目標は高いところに

ドイツに来て実際に感じたことは評価されるところの違いです。
例えば、スライディングをしてボールをカットしたときや前向きのプレッシャーがすごく評価されるなと感じています。日本人は体格でドイツ人に劣っていることから、正直な話なめられていたり下に見られます。しかし、球際などでスライディングや体を張ったプレーを見せることによって、周りからコイツできるなと思ってもらうことによって、初めて仲間入りという訳ではないが多くのドイツ人選手から評価され始めました。逆に日本で評価されることがドイツではされないこともあります。日本ではなんでも器用にこなせる選手が評価されやすいですがドイツでは何か特徴を持った選手の方が評価されます。日本にはなんとなく上手い選手がたくさんいますがドイツでなんとなく上手いなという選手はあまり見ていません。

評価の違いを異国の地で感じる

また、サッカーに対する想いも全然違うなと思います。練習試合にもたくさんの地元の人やファンの人、家族などが応援をしに来きます。練習試合でも観客が盛り上がっているのを見るとさすがドイツだなという風に感じます。他にも練習試合の審判が相手チームの監督や選手ではなくちゃんとした公式の審判がしています。また、ドイツの9部の試合でも相手チームのサポーターが太鼓や旗を振って応援歌を歌っていたりしており、日本ではなかなか見られない光景であることから圧巻でした。


他にもコミュニケーションが大事と言われているサッカーですが僕はまだドイツが全然喋れません。なんとかドイツ人の選手と仲良くなりたい。そう思って勉強しました。最初に覚えた言葉は下ネタです。やっぱり下ネタは万国共通です。めちゃめちゃ笑ってくれました(笑)方法が正しいかはわかりませんが、僕が下ネタを喋ってから話しかけてもらう回数も増えました。ですがまだまだだなと感じています。右に行ってほしいのに単語がスッと出てこなかったり、練習メニューが理解できていなかったり、仲間からの指示が理解できなかったりなどの問題がありすごく大変だなと感じています。試合中に修正をしていかなければならないサッカーにおいてこれらの問題はすぐに解決しなければならないなと思っています。これらの問題も解決しないといけませんが、チームメイトからの信頼も勝ち取らなければならないので、まずは下ネタ以外で笑わせられるようにするのが次の目標です。そのために、チームメイトや店員さんなどと会話する機会を積極的に作ってトライ&エラーの精神で一歩一歩成長していきます。

練習でも積極的にドイツ語で指示をするようにしている


サッカーでの目標は一つでも上のステージへ進むこと。そのためにバサラマインツに所属しました。バサラマインツには経験豊富な日本人がいたり、今までたくさんのドイツに来た日本人を見てきた監督もいます。その人達から話を聞けること、質問ができる環境はなかなか手に入れられる環境ではないと思います。何よりも上を目指している向上心の高い人たちと、サッカーができるところに魅力を感じました。ドイツまで来て遊んでいたり、ちんたらしている時間はないので自分の目標をはっきりさせて、その中で目の前の課題をクリアしいていかなければならないと思っています。今現在もたくさんの課題がありますが伸び代があると自分に言い聞かせて頑張っています。今シーズンの目標は8ゴール10アシストです。ウィングバックでプレーする機会が多いと思うのでクロスなどでのアシストもしつつカットインからのシュートなど自分で仕掛けて結果を残せる選手になりたいです。そのためにカットインからのシュートの速さ、精度を上げるためのフィジカルトレーニングやそういった場面を想定した自主練習などをしています。

目標まで努力を惜しまない

いろんな壁がありますが、この挑戦が成功となるように精進していきますので、応援の方よろしくお願いします。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

バサラマインツでは共に戦う選手を募集しています。ご質問等ございましたらお気軽に以下のフォームにまでお問い合わせくださいhttps://forms.gle/cA23sNNPMtYTJ9BZ7

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