BASARA MAINZ

どれだけつまづいても目標を見失わない〜福原大亮〜

2022.10.13

どれだけつまづいても目標を見失わない〜福原大亮〜

こんにちは、今シーズンからバサラマインツに加入した福原大亮です。僕はすでにドイツでは5シーズンを過ごしていて昨シーズンまで5部リーグのTrük gücü Friedberg でプレーしていました。今シーズンでドイツでのプレーは6シーズン目になります。

このブログでは僕のこれまでのサッカー経歴、ドイツでの経験、今シーズンの目標などについて紹介していきたいと思います。

僕がサッカーを始めたのは小学1年生の時です。両親が元々何かスポーツをさせたくて地元の秦野FCというチームの体験練習に参加したのがきっかけです。ある時テレビで海外サッカーをみて最初はボールを蹴るのが楽しくてただ練習に行くという感じでしたが、プロサッカー選手、将来は海外でプレーしたいという気持ちになり毎日ボールを触る日々を過ごし真剣に夢の為に取り組むようになりました。

秦野FCで6年間プレーした後、ジュニアユース、ユース(15歳〜18歳)は湘南ベルマーレでプレーしました。ここでは一日でも早くプロになる、トップチームに昇格して試合に出るという目標を持って6年間プレーしました。ジュニアユースチームで3年間プレーした後順調にユースチームへ昇格し試合にも一年生から絡む事が出来たり、トップチームの練習や試合に参加したりと順調なサッカー生活を送っているつもりでした。しかし3年生の夏に面談で現段階でトップチームへの昇格はないと言われ現実を突きつけられました。逆に自分とジュニアユース時代から一緒にプレーした2人の選手がトップチームに昇格し本当に悔しい気持ちになり初めての挫折を経験しました。この頃から次の進路を決めなくてはならなくなり、最初にチームからは大学を勧められました。強い大学に入って、そこからJリーグ入りを狙う。プロになれなくても何かしらの形で就職につける。ただ、自分の中で一番にあった考えは海外に出てプレーすることでした。もしここで大学を選んで上手くいくかもしれない、でも絶対に後で後悔が残る自分が想像できました。それとトップチームに昇格出来なかった悔しさや、湘南で何かやり残した感覚があり、絶対に海外に出てプロになりたいと強く思い、海外に行く決断をしました。様々な国を考えた結果僕のプレースタイルや一番日本人選手が活躍している国を探した時に、自分自身の中であった考えがドイツでのプレーでした。 

湘南ベルマーレ時代の福原選手

湘南ベルマーレでの活動が終わり、2017年の一月にドイツに渡りました。ドイツに来て最初にVFB Ginsheimという5部リーグのチームで1シーズン半プレーしました。ここで結果を出してすぐに上のリーグへ行きたいと思い、言語や文化など沢山の事を感じる一方、サッカー面ではパスがもらえなかったり日本ではなかったような球際の激しさなど日本サッカーとドイツのサッカーの違いに苦労し思うようなプレーが出来ずトップチームの試合に全然絡めず、さらに怪我もしてしまい結果を出すことが出来ませんでした。

ドイツに来て初めてのチームVFB Ginsheim時代

ここでもうまく行かない、何をしているんだろうと正直焦りや悩みがありバサラマインツの監督の山下さんとも話しリーグのレベルを下げ当時7部だったバサラマインツに移籍をしました。リーグのレベルを下げたくなかったり、将来を考えたりして正直かなり悩みましたが、バサラで選手・人間として成長をして次のステップに進むという明確な目標を持って決断しました。しかし、この頃自分の中にあったのは“結果を出す”や”いいプレーをする“と漠然としたサッカーのプレー面ばかりの目標でピッチ外の部分、人間としてのありかたなどに気づけずに継続した結果、思い描いていたような成長が出来ず、ここでも2度目の怪我をしてしまい、チームとしてはリーグ昇格できたけれど個人としては満足したシーズンを送ることが出来ませんでした。怪我の影響が長引きステップアップは実現せず次のシーズン(3シーズン目)もバサラマインツでプレーしました。それでも、最初のシーズンに比べて目標であった選手、人間としての成長を感じる事が出来ました。

選手として人として成長するために当時7部のバサラマインツに移籍

ただ、期待に胸を膨らませていた3シーズン目はコロナウイルスの影響もあり、リーグは打ち切りになり個人としてまたもや満足のいくシーズンを送れませんでした。自分としても次のシーズンが不安になったりしましたが、沢山の人の協力もありドイツ4シーズン目にしてようやく5部リーグのTrük gücü Friedberg への移籍、ステップアップをする事ができました。

念願の5部リーグTrük gücü Friedbergへのステップアップ

ドイツに来て初めて多くはありませんがお金をもらってのプレー、長く住んでいたMainz を離れてFriedberg という街でドイツ人との共同生活、ドイツに来て初めて日本人が身近にいない環境に身を置きプレーしました。Friedberg ではドイツ4シーズン目だったという事もありある程度のドイツ語、バサラでのプレー経験を活かし開幕からほとんどの試合にスタメンで出ることが出来て、チームメイトにも元ブンデスリーガでの試合経験がある選手などが沢山いて、その選手たちとプレーして沢山の学び、3年前に立てなかった5部リーグでプレーして選手としての成長も感じました。ここで結果を出して4部リーグにいくという目標をもってプレーしていましたがまたもやコロナウイルスの影響でリーグが打ち切りになってしまい、次のシーズンもFriedberg に残り昨シーズンドイツ5シーズン目を戦いました。昨シーズンも開幕からスタメンで多くの試合に絡むことができ、実際にドイツのPokalというカップ戦でドイツ3部リーグのチームにフル出場して勝ったりと自分としても手ごたえを感じていました。

ドイツに来た当初とは変わり、多くの試合にも絡みポカールの大一番でも出場

順調に進んでいたかと思えたシーズンでしたが、またしても怪我をしてしまいました。この怪我がかなり響きシーズン後半戦は復帰と離脱を繰り返してしまいほとんど試合に出る事が出来ず、不甲斐ない気持ちが残ったまま気づいたらシーズンも終わりに近づいていました。自分の中で来シーズンについて悩み、Friedberg に残る選択もありましたが、この怪我を治し怪我をしない身体づくり、フィジカルのベースの部分を上げなければまた繰り返してしまう。振り返るとドイツに来てから怪我が多くシーズン通してプレー出来ていませんでした。このままでは自分のサッカー人生も終わってしまうと思い、もう一度基礎の部分から見つめ直す、選手として成長する為今シーズンバサラマインツに戻るという選択をしました。

再びバサラマインツに戻り原点回帰。更なる成長を誓う。

自分にとって3度目のバサラマインツでのプレーになりますがプレーのレベルを上げる、結果を出す事はもちろん、今シーズンは身体づくりの部分、フィジカルを上げる、怪我をしないという明確な目標があります。バサラマインツは選手として成長、変わるきっかけをいつも与えてくれるクラブです。ドイツに来てから6シーズン目になりますが未だに目に見える結果を出せていません、湘南でトップチームに上がった2人、自分と同い年の選手などは既にプロの舞台で中心として活躍している選手がほとんどです。1日でも早く自分もその舞台に行く、ドイツで4部以上のリーグでプレーするという目標のために今シーズンは個人としての目標達成、チームとしてもリーグ昇格に貢献できるように自分が昨シーズンまでしてきた経験、プレー以外の部分でもチームを引っ張っていきたいと思います。そしてシーズンが終わった時に自分の中で成長出来たと感じられるシーズンにしたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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