BASARA MAINZ

「適応の年から進化の年に」〜ドイツ1シーズン目を振り返る 桑野将成

2022.06.30

「適応の年から進化の年に」〜ドイツ1シーズン目を振り返る 桑野将成

こんにちは桑野です。

2021−22シーズンが終了したことから、1シーズンを振り返っていこうと思います。

私はシーズンの初めからバサラマインツには所属していなく、冬に途中加入しました。

途中加入ということもあり、最初の方は環境に馴染むのに精一杯でした。

ただ、個人的に途中加入というと「即戦力」というイメージがあるので、チームに刺激を与えられる選手でなければいけないと思い、加入当初はがむしゃらに練習に取り組んでいました。

しかし、現実は上手くいかなく、ドイツ人のフィジカル全体のスピードに圧倒されてしまい、加入当初の勢いは消えて気付けば刺激を“与える側“ではなく“与えられる側“になっていて、悔しいことだらけでした。

日本でプレーしていた時には、練習中に相手に競り負けて倒れるなんてことはほとんど無かったのですが、こっちではまともにぶつかりに行くと簡単に吹っ飛ばされたりと、メンタルを丸ごと削られました。

その結果、練習や試合でもファーストチームではなく、セカンドチームに帯同することが多く、今では自分の実力を再確認するいい機会だったと思えますが、最初の頃は悔しかったですね。

そして、プレー以外でも苦戦したのがドイツ語です。

言葉の壁が思ったよりも厚く、チームメイトから話しかけられても何を話しているのか分からず、その度、悔しい思いをしました。

それでもチームメイトは優しいので、分からない自分にジェスチャーや簡単な言葉で説明してくれて助かってます。

最近は、少しずつ会話の中で覚えている単語を見つけて、何を話しているか理解できる段階になりつつあります。

次に、シーズンを通して1番の思い出について。

セカンドチームでの優勝&昇格に貢献できたことですね。

まさか1年目でこんな大きな経験ができるとは思っていなかったです。

シーズンの最後の2試合がまさかのリーグ上位対決2連戦というドラマチックな展開になっており、その2試合を勝てば優勝が確定すると同時に負ければ優勝を逃すというハラハラした展開の中、見事連勝を飾りリーグ優勝。

この緊張する状況下で優勝を掴み取れたのがとても嬉しかったですし、1年目で1番大きな経験になりました。

次に私生活について。

語学学校に通っているんですが、毎朝早く起きるのが苦手なので、最初は行かない時期もありました。最近はその生活にも慣れ、学校に友達もでき、楽しくドイツ生活をしています。

次に、水道の水が飲めないことがドイツに来て驚いたことです。

高校の時は、練習や試合などで常に水道の水を飲んでいたので、ドイツにきて最初は戸惑いました。水をわざわざ数本スーパーで買い込み、毎度練習の時に持っていかないといけないので、行きは荷物が重くて大変です。

蛇口を捻れば水が出てくる日本は凄いとことなんだと、ドイツに来て日本の良いところや凄い所に気付かされます。

それでも、半年もドイツにいれば生活にも慣れて今では特に悩むこともほとんどありません。

これからの目標について。

これからの目標は、判断力・技術を向上させ、自分の出来ることを理解することです。

日本にいた頃のプレースタイルで通用する部分と通用しない部分が少しずつ見えてきたことから、通用するところはこれからも磨き続け、それに加えて来季は様々な武器を身に付けていきたいと思います。

その中でも判断力と足元の技術が自分には足りなと特に感じたので、重点的にそこは伸ばしていいたいと思います。

昨シーズンで感じた自分の力不足による悔しさを無駄にしないためにも、来季ではファーストチームでコンスタントに試合に出場できるように頑張っていきたいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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