2022.03.19
ドイツのコーチライセンス取得までの道のり〜最終テスト編〜
こんにちは。インターンスタッフの三宮です。
今回のブログは、トレーナーライセンス講習の最終回で、専門課程である「Profil-Lehrgang」と「テスト」について書きたいと思います。
Basis-Lehrgangが修了すると、B級ライセンスはさらに2週間のProfil-Lehrgangがあります。
僕は2/7-2/11と2/21-2/25の、計10日間の日程でProfil-Lehrgang及び3/10、11のテストに参加してきました。
1週目では、攻撃/守備、個人/グループ/チームの戦術について学びました。Basis-Lehrgang同様、グループに分かれて与えられたテーマをもとに練習を考え、実際に他の参加者を使ってトレーニングを行いました。
自分たちのグループは「Doppelpass(ワンツー)」がテーマで、1日目に課題をもらい、授業の後にグループワークで練習メニューを考えるのですが、自分たちのグループは議論に議論を重ね、結果22時までミーティングを行なっていました。ドイツ人は議論するのが好きなようです。。。
また1週目のセオリーの授業では、チーム作りやタレントの発掘などについて学びました。
コーチはトレーニングを円滑に効率よく進める必要がありますが、その方法の一つとして紹介されたのが、トレーニングの準備の時点でビブスをポジション毎にグラウンドに置いておくと、選手が一目でどこに行ったらいいか分かり効率的にトレーニングを開始できるということを学びました。
とても単純なことですが、今まで選手としてそのような経験がなかったので、とても勉強になりました。
Profil-Lehrgangの2周目でも今まで同様、グループごとにテーマをもらい練習メニューを組んで、グラウンドでトレーニングを行います。
またテストに向けて今までの内容の復習も行います。
4日目にはテスト項目の一つである、「Eigenpraxis」が行われました。
これは簡単に言うと、サッカーの実技で、11vs11の試合をして自分のサッカーのスキルや戦術理解を採点されます。
最終日には、「Lehrprobe(模擬トレーニング)」のテーマが一人一人に振り分けられます。
自分は、「ディフェンスラインから中盤への試合の組み立て(相手のシステムは4-2-3-1)」という課題をもらいました。
テストまでの2週間のうちに2つのトレーニングをプランニングします。
プランニングではバサラの監督である山下さんや選手からアドバイスを頂き、また実際にバサラの選手を使ってテストの前にトレーニングを行いコーチングの練習をやらさせてもらい、フィードバックを頂きました。
実際のテストでは、バサラで一度実際にトレーニングを行い、フィードバックをもらったおかげで、満足のいく内容となりました。
更にテストでは模擬トレーニング以外にも、1時間の筆記試験と15分程度の口頭試験試験があります。
筆記試験では主にテクニックや子供のトレーニングに関して出題されました。
最後の口頭試験ではもう一度、模擬トレーニングのアイディアを戦術ボードを使って説明したり、短い試合のビデオを観て、どこに戦術的な問題があるかを答えます。
最後にフィットネストレーニングや子供のトレーニングに関する質問がありました。
そしてついに、全てのプログラム終了後、講師の部屋に一人一人呼ばれ、サッカーの実技、模擬トレーニング、口頭試験の結果が伝えられます。
自分は無事合格でした!
またその数日後に筆記試験の結果と総合結果がメールで伝えられ、そちらも無事合格することができました!
この講習全体を通して、本当にたくさんの人に出会い、夜にはビールを飲みながらサッカーの話をしたり、サッカーを観たり、ゲームをしたりと、日常では経験できない貴重な体験をすることができました。
バサラマインツではインターンスタッフを募集しています。ご質問等ございましたらお気軽にfc.basara.mainz@gmail.com までお問い合わせください。