2021.03.25
周りの支えに恵まれた学生時代。ドイツで活躍して恩返しを!
先週に引き続き、神奈川大学サッカー部出身のGK小柳孝輔選手のインタビューをお伝えします。
Q13. 人生で一番大切にしている事は何ですか?
自分の気持ちを大切にし、自分の心に従って行動することです。一回きりの自分の人生なので後悔のないように自分で決めるようにしています。もちろん他人から意見やアドバイス聞いて、色んな観点から物事を見るように心がけていますが、最終的には自分で決断しています。
また、良いパフォーマンスと規則正しい生活は繋がっていると思うので、ダラダラせず、優先事項を決めて生活するように心がけています。
Q14. 人生最大の失敗、挫折談、辛かったことは何ですか?
高校最後の選手権予選でメンバーに入れなかったことです。
選手権期にAチームに上がれて、虎視眈々と試合出場を狙っていました。東京都予選Aブロック準決勝の1週間前にサブGKが体調不良で休み、自分にもチャンスがあるぞと思いました。
いつも試合2日前の紅白戦で最初は出番ないのですが、その日はサブ組のメンバーに入れていました。でも、結局翌日の試合前日ではまたいつも通りに戻ってしまいました。いつも試合当日にメンバー発表があるため、試合に出る良い準備をして、試合会場へ。緊張の中迎えるメンバー発表でしたが、結果はメンバー外でした。
親も見に来てくれていたのもあり、余計に悔しかったです。 その試合にも負けて、自分の高校サッカーは終わりました。自分の実力不足でした。
Q15. 人生で一番の成功談を教えてください。
アイリーグチャンピオンシップ準々決勝(vs専修大学)PK戦で最後自分が止めて勝ったことです。あの勝利は別格でした。
対戦相手の専修大学はぶっちぎりの成績でチャンピオンシップに進んでいて、過去の試合映像を見ても、明らかに格上とされていて相当難しい試合とされていました。ですが、なんとか2-2で90分を終え、延長戦も両GKが決定機を止め、そのままPK戦にいきました。PKの練習はしてましたが一本も止められてなくて本番を迎えました。
何故か負ける気はせず、その日跳ぶ方向は全て当たっていました。そしてサドンデスで止め勝利を収めました。止める前に、「止めたら、ハーフラインに、ベンチに、応援席にいるみんなが来る」というのが頭に浮かんで、次の瞬間、止めることができました。止めたボールの行方やレフェリーが試合終了の笛を鳴らした時、みんなが駆け寄ってくれた場面は今でも鮮明に覚えています。
試合後に仲間やGKコーチと熱い抱擁をした瞬間はめちゃくちゃ嬉しかったです。友達も見に来てくれていて、寒い中ずっと応援してくれていたので、尚更勝てて良かったです!
その後の日体大との試合に勝ち、神奈川大学サッカー部にとって初のアイリーグ全国大会出場に繋げられました。
このシーズンはギリギリをものにできた試合が多く、他にも忘れられない試合がいくつもありすごく良いチームでした。
さらには、大学がある町の中山商店街の方々が試合前に自分にメッセージくれたり、全国大会の費用の援助をして下さったりと、支えてくれました。
Q16. 自分の人生に一番大きな影響を与えてくれた人、または出来事は何ですか?
小学生時代のGKコーチ2人。小島健二郎コーチと高橋幸博コーチです。2人がいなかったら、自分はここまでGKにのめり込んでいなかったと思います。今振り返っても、GKの醍醐味を教えて頂いたり、2人から頂いたアドバイスは本当に自分の為になるものばかりでした。2人に出会えたおかげで僕のGK人生は今もずっと続いています。小学生の頃からサッカーやGK辞めるという選択肢が全くないまま今も続いています。
Q17. 尊敬している人は誰ですか?
両親。こんなに自由にのびのびと育ててくれて、感謝しかないです。僕も将来子供を持った時には、2人の様な親になりたいと思っています。
Q18. 夢、目標を教えてください。
プロの舞台で家族や友人、コーチなどを招待して完封勝利することです。
その為に、夢への第一歩としてGK大国ドイツに来ました。ここでのGKやサッカーとはどんなものなのかを直接肌で感じ、将来はドイツ、もしくはヨーロッパのクラブでプロになって試合で活躍したいです。
Q19. 10年後どんな人になっていたいですか?
10年後もサッカー選手で活躍していたいです。
日本のGKの人たちが僕のことを知ってるぐらいの人になります。
Q20. 好きなサッカーチーム、選手を教えてください。
河口能活選手です。初めてYouTubeでセーブを見た時の衝撃は忘れられないです。逆境に強く、数々のピンチを救ってきた日本の守護神で、小学校の頃から僕の憧れの選手です。
2018年の引退試合を見に行きましたが、その時川口選手の活躍で完封勝利をし、スタジアムで見ていた僕は鳥肌が立ちました。
大学生の時、当時川口選手が在籍していたSC相模原との練習試合があり、自分は出られませんでしたが、試合後に話しかけに行き、写真まで撮ってもらえた時は嬉しくて震えました。
他には日本だと権田選手、海外だとユヴェントスのブッフォンやジェノアのマッティアペリン、インテルのハンダノビッチ、リヨンのアントニーロペスが好きです。他にもいますがキリがないです、、笑
素速く、果敢に前へ出ていき、攻撃的にゴールを守るスタイルのGKが好きです。
Q21. 現在興味のある事や気になっていることはありますか?
今後の自分はどうなっていくのか。ドイツで自分がどのように成長するのか、自分次第ですが、楽しみです。コロナ規制でかなり翻弄されていますが、その中でいかにポジティブに前を向いていられるか、我慢の時ですが、先が見えないのを逆に楽しんで生活していこうと思っています。
22. 今年の目標を教えてください。
今年の目標は、試合に出て勝利に貢献し続けることです。そして個人のステップアップにも繋げていきたいです。僕自身、GKにとって試合が1番成長する場だと思っています。そのためにやるべきことはたくさんあるので、今のチームとしてサッカーができない時間も、成長できる時間だと認識して一日一日を大切にしていきます。
23. 応援してくれている人へのメッセージをお願いします。
いつも応援ありがとうございます!
僕はまだ有名でもなんでもないですが、現在応援してくださっている方々からたくさんエネルギーを頂いてます!!その応援に恥じぬよう、まずは結果で良い報告ができるよう頑張ります!
以上が2週間に亘る小柳選手のインタビューでした。
小学生からGK一筋の小柳選手。学生時代紆余曲折ありながらも、GK大国ドイツで「小さくてもやれる」というのを証明するために、毎日ポジティブに練習に取り組んでいます。
そんな小柳選手への応援メッセージをいつでもお待ちしております。