BASARA MAINZ

自立した選手を目指して!FCバサラマインツの栄養指導を紹介

2021.03.17

自立した選手を目指して!FCバサラマインツの栄養指導を紹介

FCバサラマインツではサッカーの技術面の指導だけでなく、普段の選手のコンディション作りの基礎になる食への意識を高め、知識を付けてもらうため、栄養指導にも力を入れています。

20台前後の若者が一人暮らしで、尚且つ日本を離れ生活しながら、栄養のバランスを考え自炊することは容易なことではありません。

そんな中、FCバサラマインツでは、パートナー契約を結び、ドイツ滞在歴もある管理栄養士、佐々木さんに栄養に関するアドバイスを頂きながら、チームドクターであり現在ドイツ在住の藤原さんに選手の食事メニューを考案して頂いています。

そのいくつかの美味しくて栄養満点のレシピを、「アスリートの食事」と題し、YouTubeで紹介していますので、ぜひご覧ください↓

FC Basara Mainz – YouTube

栄養指導では、選手みんな同じメニューではなく、一人一人の選手と話し合い、それぞれのコンディション、好みに合ったメニュー作りをして頂いています。

昨年11月から本格的に始めた選手への栄養指導ですが、その集大成として先週からは選手達に自分で献立を考えてもらうというトレーニングを始めました。

食事について以前はあまり関心のなかった選手が、栄養指導を通して、まずは自分の身体の異常を知り、意識を変える。そしてそれがどのように身体の変化として現れるのかを知る。原因が分かり、食事を通して改善出来ればメリットになります。

今週は奥野選手に焦点を当て、栄養指導前と後での食生活とコンディションの変化を、チームドクター藤原さんからのコメントとともに本人へのインタビュー形式でお伝えします。ドイツにある限られた食材の中で、選手が慣れ親しんだ日本食をどれだけ工夫して作れるのかも必見です!

Q1. 栄養指導前はどんな食生活だった?

  • 元々居酒屋でバイトをしていたこともあり、料理をすることが好きで、時々自分で調べながら、栄養のある食事をするように心がけていた
  • 特に怪我をしてからは更に気を使い、怪我の回復を早めるような食材を摂り入れるよう意識していた
  • 食材の種類は少なめ(1日30種類以下)
  • お米が多い食生活

Q2. 栄養指導が始まって、自分のコンディションを知る為に血圧、脈拍を毎日測るようになったと思うが、何か気づいた事は?

安静時血圧の上の値が140mmhg超え(成人正常値130mmhg以下)と高めで、脈拍も60~70回/分と、平均より多いということが判明!

コンディション的にはあまり良くなかった。

Q3. それに対してどんな栄養指導を受けた?

  • 高血圧を改善するために、濃い味付けの物を少なくすること
  • 血圧を下げるために必要なカリウムを多く含むキヌアやアボカドを取り入れる
  • 積極的にを取り入れる(カルシウムやマグネシウムを代表とするミネラルはコンディションを整えるのに非常に重要!)
  • 魚、大豆、乳製品を積極的に摂る(たんぱく質の構成成分であるアミノ酸の補給は、アスリートにとってエネルギーとなり、リカバリーの手助けになるので重要!)

Q4. 栄養指導を受けてどんな風に食事が変わった?

  • 1日30種類以上を摂るようになった
  • 市販のドレッシングを使わないようにしたり、濃い味付けを辞めた!あとは、味のバランスを考え、酸味や辛味、和の味などを取り入れて、飽きないような工夫をするようになった

☆奥野選手のこだわり☆

動物性のタンパク質より植物性のタンパク質の方が怪我の治りや回復が早いと学んでから、元々肉類はあまり摂らない食生活

肉の代わりに豆腐やキヌア、豆類などから植物性タンパク質を摂って、必要なタンパク質を補う。

乳製品では、ヴィーガン用のモッチァレラチーズ、大豆ミルクなどを植物性タンパク質として取り入れている

*ドイツはヴィーガン(卵や乳製品を含む動物性食品を食べない食生活)大国でもあるので、手軽にベジタリアン、ヴィーガン商品が手に入る

Q5. 現在のコンディションは?

  • 現在の安静時血圧は平均して130mmhg以下、脈拍も50台に収まっている。怪我もゆっくりと回復してきていて、万全ではないがコンディションは良くなってきていると感じている。
  • 食事をする事は1つの楽しみでもあるので、美味しく、バランスの良い料理を作るように心掛けている。
  • 色々と試行錯誤して作るのが好きなのでこれからもこだわって続けていきたい!!

メニューを考案&アドバイスをしてくれているチームドクターからのコメント

練習もアルバイトもありながら1日30種類以上のバランスの摂れた栄養のある食事メニューを考え、自炊している奥野選手はまさにお手本になる存在です。

最初は不慣れな中でもサポートを得ることで、栄養に関して少しずつ興味が湧いてき、自分でアレンジして作れるようになってきています。それと同時に体調にも良い変化が表れてきているようです!

選手によってメニューやアドバイスは様々ですので、次回は他の選手の栄養指導の様子をお伝えします!お楽しみに!

NEWSLETTER

ニュースレター無料登録で最新情報をGet!