2024.05.01
【ドイツサッカー】守備ではすごく大事な「Rest Verteidigung」って知ってる?【サッカー戦術コラム】
今回は守備のお話。
「Rest Vertedigung(レストフェアタイディグング)」って聞いたことありますか?
先にこれが何か説明すると、攻撃している時の守備、要はカウンターに対する守備ということですね。
「そういうことね、それだったら知ってるよ」
と言われる方も多いかと思いますが、どれくらいチームで徹底できていますでしょうか?
またはセンターバックの選手でどれくらいそのリスク管理ができているでしょうか?
ちなみにこれができているかいないかで、失点数は大きく変わってきます。
では、具体的にどういうことかと説明していきますね。
サッカーの攻撃の多くは後ろからのビルドアップからスタートします。それがショートパスを繋いで行くとしても、ロングパス1本でゴールも目指すにしても同じです。
ではセンターバックからシュートパスを繋いで行くとしましょう。
センターバックからサイドバックにパスが出ました。サイドバックの選手からWGの選手に良いスルーパスが通ります。FWの選手たちもしっかりとペナルティーエリア内に侵入していきます。さあ今からクロスが上がる。
はい。この瞬間です!
選手含め多くの方たちはこの文章を読みながらボールを追いかけていたかと思います。
この時、サイドバックからWGの選手にパスが出た瞬間に、おそらくそこからもう一度ボールがセンターバックまで戻ってくることはないでしょう。
この時に大切なことが「Rest Vertedigung(レストフェアタイディグング)」です。
センターバックももう一度ボールをもらえる位置にポジションをとった方が良いんじゃないの?
前にスペースがあるんだったらなるべく多くの選手が攻撃参加するべきでは?
とも思いますよね。
じゃなくてセンターバックの選手がこの時に考えるべきことは「+1」と作ること。
例えばFWの選手が1枚残っているなら2枚のDFで対応する。2枚なら3人のDFで、3枚なら4人の守備陣形を整えるべきだと、バサラマインツでは徹底しています。
そんなこと簡単じゃんと思いますよね?
意外とできていないチームも多いんです。
選手たちはみんなボールを見てしまいますし、知らず知らずのうちに前に行ってしまうものなので、誰かがリーダーシップを持ってこの+1をコントロールしなければいけません。
以下の映像を見てもらえればさらによくわかるかと思います。
指導者の方も、選手の方もぜひこの「Rest Vertedigung(レストフェアタイディグング)」を意識してみてもらえると思います。
もし何か質問等ありましたら遠慮なくバサラマインツ公式ライン、またはコンタクトよりご連絡してください!