2023.08.17
サッカー留学から抜け出す!ライフキネティックで頭を鍛えるメリット3つ!!
【ライフキネティック】という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
実はライフキネティック(Life Kinetik)は私たちの活動地のドイツ発祥なんです!
ドイツ発祥のこのメソッドは、ドイツのスポーツ界では当たり前に導入されています。
今ではヨーロッパ圏やアメリカ・なんと日本でも徐々に広がりつつあるメソッドです。
ドイツでは名将クロップ監督がドルトムントを指揮していた時代に積極的にトレーニングに導入し、それからリーグ2連覇を果たしてます。
それからブンデスリーガーのチームでも積極的にライフキネティックを取り入れ始めてたそうです。
リーグ2連覇はこれだけの要因ではないですが、ライフキネティックによってもたらされた効果は大きいものだったのは間違いないでしょう。
この功績もあってか、日本のサッカー界でも徐々に浸透してきて、多くのJのチームが練習に取り入れ始めています。
日本人選手の技術は世界でも通用する部分ですが、技術では優っていてもまだまだ強豪国とは言われてません。
黒人のようなバネのあるスピードやヨーロッパの強靭な体の強さでは持ち合わせてません。
ではどこで勝負するかというと、判断スピードと決断力を高めて、日本人が通用する強みの技術という部分にさらに磨きをかけていくことが不可欠です。
自分が思っている以上に自分の体を思うままに使えてないんですよね。
器用な日本人だからこそ、この脳をきたるメソッドはより大きな効果をもたらしてくれると私は思っています。
そんなライフキネティックですが、新たな試みとしてバサラマインツでも導入を始めました。
バサラマインツのスタッフである中川がライフキネティック公認の資格を取得し、今回初めてオフでドイツにいる選手のみを対象にコースを開きました。
今後、選手にとってどういった効果が出てくるのか楽しみです。
その時の様子も踏まえて、紹介していこうと思います。
目次
ライフキネティックとは?
ライフキネティックとはドイツ発祥のトレーニングプログラムです。
創設者はホルスト・ルッツ氏で、独自の研究の末に設計した運動メソッドになってます。
このトレーニングは【運動力学】×【脳科学】、簡単言えば、脳トレをしながら運動をする言い方をした方がわかりやすいのかもしれません。
普段使っていない脳はどんどん衰えていきます。
その使えてない脳に刺激を与え、呼び起こし、使えるようにしていく(覚醒させる)メソッドです。
このメソッドはサッカーだけでなく、すべての競技において通用します。
また、大人だけでなく子供からお年寄りまで多くの層で効果を得られるものとなってます。
主な効果は認知能力の向上や運動のパフォーマンスの向上、ストレスの軽減です。
例えば、高齢者の方であれば、認知症防止、お子さんにとっては学習能力など(集中力が上がる)、社会人の場合はタスク処理や問題処理能力など様々な場面で効果的です。
サッカーではどんな効果を期待できるのか?
気になるサッカーにおいて得られるメリットですが、主に以下の点です。
1、判断スピードの向上
例えばパスなのかシュートなのかドリブルなのかの早くすることです。
サッカーにおいて最も重要な部分となってます。
その決断力と正確な判断下すスピードの促進が期待されています。
2、反応速度の向上
例えば狭いエリアでパッとボールが飛んできた時に素早く対処できたり
ルーズボールに早く反応できたりの効果が期待されています。
3、空間認識能力と協調性の向上
例えば、ボールの落ちどころを見極め、素早くいいポジションをとれたり、どこに誰がフリーなのか敵がいるのか(視野の広さ)を感じることができます。
また、ライフキネティックはみんなで協力して行うトレーニング内容が多いです。
それによって自ずと周りとの協調性が高まります。
今回のセッションでしたこと
今回は来シーズンに向けて調整したいドイツに残っている選手に声をかけました。
2名のみ参加だったのでしたが、2名用にセッション内容を考えていただき、公認トレーナーの中川氏を招きました。
ライフキネティックには色々とプログラムがあるそうで、初回はまずライフキネティックとは何か?を知ってもらうこととプログラムの一つ”動きのチェンジ”という項目をメインに組み立てたセッションをしてました。
“動きのチェンジ”というのはどうやら【何かをしている時に流れを止めずに瞬時に違う動きにチェンジする】ことらしいです。
このトレーニングすることによってパスなのかシュートなのか早く判断を下し、瞬時にスムーズにプレーできるようになります。
動きはとても簡単なのに、実際にやっている選手を見ていると、スムーズにできてませんでした。
それが不思議だなと外から見学していて感じました。
運動神経がいいスポーツ選手であっても、指示一つでこんなにも、考えさせられ、思うようにできなくなってしまうのだろうなと。
セッションの様子はこんな感じでした。
できないからといって、苛立つ姿はなく、終始笑いが起きて楽しそうでした。
初めてのトレーニングをした選手からの感想
今回参加したのは2名です。
今回初めてライフキネティックを受けた感想を選手に聞いてみました。
1人目は今年加入の渡邊星来選手です。
ライフキネティックをやる前は、余裕でやれると思っていました。
ですが、やり始めた瞬間に思ったように何もできなくなったのには驚きました。
考えるという力をものすごく感じたセッションでした。
ライフキネティックをやることによって脳が刺激されて、練習では感じる疲労とは違う疲労感を感じました。
こんな経験は初めて初めてだったのでとても楽しかったです。
習ったできることは日頃から試していこうと思います。
2人目は奥野貴大選手
またライフキネティックをできたらと思ってます。
今回は本当にありがとうございました。