2023.05.11
【ドイツサッカー留学の最初の壁】新しいサッカーチームに練習参加する時に大切なこと5選!!
ドイツにサッカー留学に来るとまず訪れる大きなイベントがチーム探しです。
多くの選手はチームが決まっていない状況で渡独するので、まずは練習参加をベースにチームを決めていきます。右も左もわかっていない状況でいきなり練習参加?と思う方もいるでしょうが、その中でも実力を発揮してチームを決めていかなければいけません。
今回はそんなドイツのサッカーチームに練習参加する時に大事なポイントを5つ紹介していきたいと思います。
目次
1 最高の形はオファーベースで移籍すること
2 ゆっくりとドイツになれる時間が必要
3 いざ練習参加へ!大事なポイント5選
①積極的にコミュニケーションを取ること
②遠慮は必要ない
③周りに合わせないこと
④まずは守備から!ボールを奪いにいく!!
⑤本当にそのプレーはいいプレー?最後までやり切る力!!
4 リラックスして、楽しもう!
サッカー留学がスタート!1番良い方法はオファーをもらうこと!!
練習参加の話をしておいて、いきなりオファー!?といった感じですが、可能であればオファーを頂いて移籍するのがベストです。
普段の自分のプレーを見てもらい、そのプレーを監督が評価、うちのチームでも使える、試合に出れると思われた選手がオファーをもらうことができます。
ドイツに来る多くの選手は、「とりあえず少しでも上のリーグのチームにで入ることがきればいいんです」といったフレーズをよく使いますが、練習参加に行った結果、監督からの「入ってもいいよ」でチームに入った場合、高確率でその後、苦労することになります。
特にドイツに来たて、ドイツ語も話せない状況ですと、試合に出られない状況に陥った際、監督ともコミュニケーションを取ることができませんし、ドイツ人選手たちも相手にしてくれなくなったりします。
これはなぜドイツ1年目が大事なのかにも書かせていただいたのですが、チームで1番になれるチームに行くべきだと考えています。これに関しましては、以下の記事を読んでいただけたらなと思います。
まずは環境に慣れること、そしてその中で、自分を表現すること。その自分を見て他チームから声をかけてもらった選手たちは、移籍先でも活躍することができます。
またバサラマインツでは、毎年多くの日本人選手を輩出しています。その結果、マインツ地区では育成に定評があるクラブ、良い日本人がいれば引き抜けると考えられているので、週末の試合にはよくスカウティング関係の人たちが試合を見に訪れます。
選手たちには毎週末、もしくは毎回の練習で誰が見ているか分からないから、常に全力でプレーするように言っているのはこういった理由もあるからです。
ゆっくりとドイツに慣れる時間が必要
1つ前の項でも書いたのですが、1年目がその後ステップアップする上で非常に重要です。意外と自分で思っているよりも新しい環境、ましてや海外に慣れるのは時間がかかります。
その点バサラマインツでは日本人スタッフがサポートするので、その時間を大幅に短縮できると思います。
サポートといっても、手助けをするということではなく、基本的には全部自分たちでやってもらいます。例えば練習はドイツ語で行います。分からなかったら、周りのドイツ人選手に聞いてもう。
今後ドイツで、海外で1人でやっていくための力をこの1年間では身につけてもらいたいと考えています。
またなるべく早くドイツの生活、ドイツのサッカーに慣れるために大切なことがあります。そこに関しては言われると苦しいと感じることもあるかと思いますが、口酸っぱく言うようにしています。
自分1人でドイツ人だけのチームに行った時には、誰にも何も言ってもらいえないので、その点に気づくのに時間がかかるか、もしくは気づかずに終わるのに対し、バサラではいち早くそのことに気づくことができるので、1年後にこの2人の選手を比べてみると、圧倒的に前者の選手方がドイツに適応しているのが見て分かると思います。
いざドイツのサッカーチームに練習参加へ!大事なポイント5選
前置きが長くなりましたが、練習参加しなければいけない状況というのは必ずやってきます。そんな時に意識してもらいたいこと、した方がいいことを5つのポイントに分けてお伝えしてければなと思います。
①積極的にコミュニケーションを取ること
まずは積極的にコミュニケーションを取ることです。
挨拶をする。自己紹介をする。名前を聞いてみる。練習の内容がわからなかったら隣のドイツ人選手に聞いてみるなど、とりあえずコミュニケーションを取ろうとすることが大切です。
自分たちの国の言葉を頑張って話そうとしている外国人のことをだれも馬鹿になんかしませんし、逆に好印象です。そういった選手にはドイツ人選手たちもパスを出そうとしてくれますし、監督も、その選手がしっかりとコミュニケーションを取れるかどうかは必ず見るポイントです。
②遠慮は必要ない
特に日本人選手は遠慮しがちな選手が多く、練習参加でもミスをしないプレー、安全なプレーを選ぶ傾向にあります。
その1回で監督から評価されなかったら、もう来なくていいよと言われるかもしれないのに、もったいないですよね。
例えば、南米の選手なんかが練習参加に来ると、「チーム5年目の選手か?!」っていうくらい強い要求をしてきたりします。ただやっぱいそういった選手は何が得意なプレーなのかがすぐに分かりますし、良い意味でも悪い意味でも印象に残ります。
日本人には日本人の良さ、ピッチの上でも気が効くプレーが出来るなどがあるので、その部分を消してしまうのはもったいないですが、安全なプレーではなく強気なプレーを選ぶよう心がけていただくと良いと思います。
気持ちだけもそのチームで中心になってしまいましょう!
③周りに合わせないこと
「遠慮は必要ない」と少し被る部分があるのですが、いざ意気込んで練習参加に行くと「こんなもんか?」と思ってしまうことがあります。
特にアマチュアクラブですと、怪我をさせられないとか、仕事が終わった後で疲れているとかそういった理由で練習では全力でプレーしない選手がいたりするのも事実です。
こういったチームに日本人選手が参加すると、なんとなく自分も周りの雰囲気に合わせちゃって、切り替えが遅くなったり、スプリントしなくなったりしてしまいます。
その結果、監督から、「あまりよくなかった」などの評価を受けてしまいます。
周りは関係ありません。自分はテスト参加、雰囲気をぶち壊すくらいの気持ちでプレーしましょう!
④まずは守備から!ボールを奪いにいく!!
これはドイツサッカーらしいかと思いますが、ボールをしっかりと奪いに行ってください!
日本で行うチームとして、グループとしてボールを奪うためのアプローチではなく、自分がそのボールを奪う気持ちで守備に行くことがかなり重要となります。
例えばボール保持者の目の前で止まる守備、相手選手の1m、2m手前で止まってしまうと、ドイツ人監督からは「守備ができない」「守備をしない」という評価になってしまいます。
ドイツサッカーの特色として、ゴールが入った時と同じくらい、良い守備をしてボールを奪うプレーが盛り上がる国なので、その点注意して練習に入ってもらうと良いと思います。
以下の動画はドイツサッカーの守備を解説しているので、ぜひご覧ください!
⑤本当にそのプレーは良いプレー?最後までやり切る力!!
ドイツ人は結果主義であり、効率主義です。チームが勝つために、点を取るためにそのプレーが本当に正しかったのか、意味があったのかが大事になります。
例えば、「今日の練習参加どうだった?」と聞いたとします。すると「何回かドリブルで2人くらい抜いたりできたので、良かったです。」と返ってきたとしましょう。
どうですか?
この時の監督の評価は、「ドリブルは上手いんだけど、やり切れないんだよな」でした。
2人ドリブルで抜いて、最後シュートは打てませんでした、センタリングはブロックされてしまって、、。
これは結果として何もできていないのと一緒です。(正確に言うと何もできていないわけではないのですが、、。)
それだったらもうひとつ早くシュート打てば良かったじゃんということです。
プレーを最後までやり切る。
この点に関しても少し意識してもらえると良いと思います。
リラックスして、楽しもう!
オファーがいいとか、練習参加のポイントとか説明してきましたが、初めてのチーム、ましてや外国人とのプレー。緊張するなって言う方が難しいです。
もしかするとそのチームでプレーするのはその練習参加の1回きりかもしれない。
そう考えると、やってやろうと思いませんか?
人との関係もそうですが、チームとの出会いも一期一会です!
その緊張感も楽しみながら、練習参加に挑んでもらえればなと思います!