BASARA MAINZ

「弱さを知り飛躍を誓う」〜ドイツ1シーズン目を振り返る ハジャティ貴哉〜

2022.06.09

「弱さを知り飛躍を誓う」〜ドイツ1シーズン目を振り返る ハジャティ貴哉〜

こんにちは ハジャティです。

今シーズンも終わり、バサラマインツでの1年間を振り返ってみたいと思います。

始めにシーズンを振り返って。

バサラマインツに入団してからもうすぐで1年になります。

入団当初は、ドイツで上を目指すと意気込んで入りました。しかし、早くもその理想は目の前の現実によって挫かれました。

外国人のフィジカルレベルが高いのはさることながら、自分のレベルがいかに低いかを思い知らされました。トップチームでの出場はなく、主にセカンドチームでの出場でした。

セカンドでもアシストやゴールが思うようには伸びず、うまくいかないことだらけの一年目でした。

つぎに、12月の振り返りからシーズン終了のこの半年について。

12月から1月までウィンターブレイク中は試合や練習がないのでこの期間はコンディションを向上させるため毎日フィジカルトレーニングを行いました。理学療法士との相談により体幹や筋トレ、ランニングメニューなど、どれも高強度かつ個人の弱点を修正させるための特別メニューです。ちなみにトレーニングは毎日やりました。

どれもきつい種目ですが、改善と修正を続けることで休み明けの練習でのパフォーマンスに前期との違いがみられました。個人的にですが、動きのキレや緩急のあるアクションが身に付いていることに明らかな手応えを感じました。ドイツに来てから初めての明確な成長に少し喜びを得ました。

しかし、後のトップチームでのテストマッチでは全く活躍できず、練習でもチームメイトにパスが合わずミスがよく目立ち、パフォーマンスが落ち込んでいきました。この状況には焦る気持ちがずっと続きました。

結果プレーが空回りし、いいプレーができず。

セカンドの試合でも本来、自分の長所を生かすことで得点やアシストをしてきました。しかし、点を取るという本質を忘れて、いつの間にかミス回避のためのプレーになっていきました。

心の底でミスを恐れてボールを受けるのすら嫌になっていたからだと思います。

つぎに、どう成長したかについて。

ドイツに来てからはサッカー選手としての低さをことあるごとに目にしてきました。そして、コーチや選手に指摘やアドバイスを受けることで、改善を繰り返しました。

自分がレベルアップしたと感じた瞬間もあれば、伸びていないなと感じる瞬間もありました。

まさに一進一退をしていると思います。しかし、明確に成長している部分がどこなのか自問した際よく把握できていません。

一方で人間的には成長している思います。

ドイツに来た当初は周りの人たちに対する気遣い、細かな気付きができておらず迷惑をかけることがありました。

そのようなことがあり、自分はまだまだ未熟なのだなと自覚しました。しかし、未熟であるときづいたと同時に、人間として成長できるヒントを得たと考えました。

それからは、サッカーや私生活の面で気付きや気遣いというアンテナを張り巡らしました。そのことで、普段ではわからないような発見があったり、普段から接している人達のいい面に気づくことができました。

こっちに来るまではそのような発見に気づけていなかったので、この1年で人間的にはだいぶ成長しました。

つぎに、自己評価について。

ドイツに来てからのはどの面でも自己評価は低いです。

サッカーの面では技術不足が練習や試合で顕著に出ており、周りに遅れていると感じています。

アジリティの部分では下半身のクイックネスが問題です。

動きの一つ一つが硬く、重いです。そのためどうしても反応が早くても、身体の動きとのタイムラグが起きているように思えます。思うように体が自由に動かせないことが多々あります。

これもサッカー選手として不足している部分です。

あとは、戦術メモリーが不足していることです。

プロの試合をもっと見て、サッカーをより知らなければいけないということです。攻撃のアイディアや守備の仕方などは試合中ではじっくり考えることはできません。

だからこそ、プロの各ポジションごとでの守備時の対応の仕方、攻撃時のアイディアやオフザボールの動きなどを見て、いくつもの引き出しを頭の中に作ることで、早く決断できます。

上記以外にもまだ細かな不足部分がありますが、まず三つの要因を改善することで、選手として大きく変わることができると思います。

つぎに、一番の思い出について。

セカンドのリーグ戦の試合後にその試合のパフォーマンスを良かったと評価されたことです。

その試合は必死にボールを追っていたことをよく覚えていますが。得点やアシストなど目に見える結果は出していません。

それでも、前線でのボール奪取や背後へのランニング、何度もアクションを続けていた姿勢を評価していただき、それが嬉しく一番記憶に残っています。

つぎに、私生活について。

サッカー選手にとってコンディション管理は必須です。ゆえにドイツに来てからは主に食事と睡眠を徹底しました。科学的な知識も取り入れつつ、自分に合った方法を探して取り入れました。

睡眠は睡眠時間が体や脳にいい影響をもたらすことは誰でも知っています。逆に食事は個人によって方法は千差万別です。実際にアスリートが行っているファスティンググルテンフリーの食事を試してみました。

それぞれ効果が合った反面、デメリットもありました。

普段から口にしている豚や牛を食べるのを辞めたりもしましたが、こちらはあまり思うような効果はありませんでした。今も何が自分に最適かを模索し実践しています。

これからも様々な食事に関する知識をを深めていき、TPOに合わせた的確な食事が自分で判断しながら、コンディション管理を一人でできるようにしたいです。

最後に、これからの目標について。

バサラマインツでの一年目は弱さをしり続けた一年だったと感じています。

だからこそ2年目は飛躍の年にしたいと思います。

語学やサッカー、人として目に見えるレベルアップを遂げます。

必死にやります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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