
2021.11.10
ドイツの大学に存在する「DSH語学コース」とは、、、?
こんにちは。チームスタッフとしてインターンをしている三宮です。
前回の自己紹介ブログでも書かせてもらったように、自分は8月末からマインツ大学のDSH語学コースに通っています。

今回のブログではこのDSH語学コースについて、もう少し掘り下げて書いてみようと思います。
まず「DSH」が何なのかというと、「Deutsche Sprachprüfung für den Hochschulzugang」の略で、日本語に訳すと「大学入学のためのドイツ語試験」ということになります。
ひと口にDSHと言っても、DSH1、2、3と3段階に分かれており、ドイツ語を母国語としない人がドイツ語圏の大学に通うには、大半の学部ではDSH2に合格する、あるいはそれに相当するドイツ語のレベル(Goethe Zertifikat C1等)を証明する必要があります。

ちなみに、音楽や芸術系を専攻する場合にはDSH1で十分な場合や、ドイツ文学や翻訳・通訳を専攻する場合はDSH3が必要になってきます。
このDSHは大学によって多少形式が異なっており、そもそもDSH語学コースが存在しておらず、試験のみという大学もあります。
またコースが有料の大学もあります。例えばバーデン=ビュルテンベルク州にあるハイデルベルク大学のDSHコース費用は一学期あたり1200€となっており、さらにこの州ではEU圏外の学生は大学在籍料として学期あたり1500€も支払う必要があります。
それに対してマインツ大学ではDSH語学コース自体は無料で、大学在籍料として、331€のみ払うことになっており、さらにこれには半年分の公共交通機関の定期代も含まれています!
なのでDSHコースに参加してみたいという方はそれぞれの大学のホームページをしっかり読むことをお勧めします!

マインツ大学のDSH語学コースは、普通の大学や学部と違い、コース自体が8月末からスタートし、11月末に筆記試験、1月中旬に口頭試験があります。
なので現在はこの11月末の筆記試験に向けてラストスパートをかけているところです!
自分が参加しているマインツ大学のDSHコースには現在、ジョージア人、ポーランド人、イラン人、イスラエル人、コロンビア人等々の学生が参加しており、国際色豊かです。
また今学期は10月の1週目まではコロナパンデミックの影響で、全てオンラインでの授業でした。
ただ自分は大学の寮に住んでいるのですが、寮のWi-Fiが貧弱過ぎてオンライン授業に耐えられないので、オンライン授業の時は大学の図書館に行き、大学のWi-Fiを使用してなんとか授業に参加しています。

10月中旬からはオンラインと対面授業が半々になり、やっとドイツの大学に通っているという実感が湧いてきました。とは言っても、大学生活もパンデミック前の日常が戻ったわけではなく、大学のキャンパスや図書館、講義室に入る際にはワクチンの接種証明、6ヶ月以内の回復証明、あるいは陰性証明を提示する必要があり、さらに万が一陽性者が出た時のためにQRコードを読み取って、自分の連絡先を提出する必要もあります。

このようにさまざまな制限が課せられていますが、少なくともドイツが留学生のために国境を解放して、対面授業を再開してることには感謝しています。
先程も述べたように11月末に筆記試験、1月中旬に口頭試験が控えているので、まずはこれらを一つ一つクリアして、次回のブログでいい報告ができればと思っています。
また今回のDSH語学コースについてのブログが、これからドイツ語圏の大学に通いたいと思っている人の参考になれば幸いです。
バサラマインツではインターンスタッフを募集しています。ご質問等ございましたらお気軽にfc.basara.mainz@gmail.com までお問い合わせください。