2021.04.01
インターン生卒業ブログ
こんにちは。インターン生の駒留です。
今日は私にとって最後のインターンスタッフブログになります。
11月からFCバサラマインツでインターンを始めましたが、まさかこんな形で終わるとは想像していませんでした。
もちろん前途多難であることは予想していたものの今月には練習が再開し、最後に何試合か見れるだろう…という希望を持っていましたが、最終的には全体のチーム練習は計3日しか見ることは出来ませんでした。
とても残念ですが、サッカーが出来ない中、または制限されている中でのサッカークラブの運営というものを垣間見ることができ、貴重な体験をさせて頂きました。
このインターンシップを通して、自分の実力とこれからどうサッカーと関わっていきたいかが少しだけ明確になりました。
目次
自分の実力を知る
私のドイツの大学は、田舎の小さな大学である為、周りには日本人がほぼいない環境で生活してきました。今まで英語で勉強してきたにも関わらず、大学の授業で専門的なこと、または討論となるとついていけないことが度々ありました。日常生活を送る中で、買い物や手続き、アルバイトでドイツ語を少し使うぐらいでしたが、はやり英語がメインの生活でした。英語もドイツ語もどちらも日本語とは全然違う言語で、周囲の人はもちろん、自分もどこかで出来なくて当たり前と思っていました。その為、実力で勝負する機会はあまりなく、いつもどこか一歩引いた状態で、言葉の違いを言い訳にしてやり過ごしてきた部分が多かったです。
なので多少上手く行かなかったり、消極的になったりしても語学のせいにしていました。
FCバサラマインツでインターンを始め、もちろんドイツ語が必要なときも多々ありましたが、日本人スタッフとのコミュニケーションは日本語で、コロナウイルスの影響で練習・試合がなかったこともあり、業務のほとんどは日本語で出来ました。
そこで分ったことが、言葉が変わったからと言って、人はそう簡単に変わらないということです。いざ日本語を毎日使うようになって、言語の違いのせいにしていた、消極さや説明下手な所が母国語である日本語を話していても出ることに気づきました。母国語で出来ないことは外国語である英語やドイツ語ですることはもっと困難であり、仕事をする上で語学を伸ばす以外にも勉強しなければならないことがたくさんあると気づきました。
今更ですが、外国語を使って勉強している大学生活だけでは気づかなかった大きな落とし穴のようなものが見つかった気がし、このインターンシップを通して気づけたことは、これからのドイツ生活を送る上で大きな収穫だったと思います。
もちろん、サッカークラブの運営を学ぶことはもちろんですが、私のように、海外にあるクラブチームで、自分がどれだけの実力があって、それだけ出来るのかを身を持って知ることが出来る貴重な期間だと思います。それは、もちろん日本にあるクラブでも経験出来ることだと思いますが、より厳しい環境である海外に身を置きながら、挑戦することで、気づきや達成感が大きいと思います。
これからのサッカーとの関わり方
FCバサラマインツでのインターンシップを通して、新たな視野でサッカーを見ることが出来ました。
私は小さい時からサッカーが好きで、Jリーグの試合観戦に行ったり、テレビで深夜に放送されている海外サッカーを録画して見るほどはまっていた時期もありました。高校生の時は部活動で弱小チームでしたが3年間プレーしました。
その頃からサッカークラブで働きたいと思うようになりました。
同時にその頃から世界の社会問題に興味を持ちだし、サッカーの力を利用しての国際貢献活動を将来してみたいと思うようになりました。ドイツへの正規留学を決た理由は、サッカー大国のドイツで国際関係論を学び、どうにかその2つを結びつけられる糸口を見つけたかった為です。
その為にはまずはサッカーチームがどのように運営されているか学ぶことが必要と思い、FCバサラマインツでインターンシップを始めました。
私は主に広報としてチームや選手の活動をSNSで紹介していましたが、練習がない時にどうやってチームや選手に興味を持ってもらうか、SNSの受け手は何を求めているのか、ファンの目線で見ることには慣れていても、実際に何か新しいアイディアを出して、且つ自分があまり使ってこなかったSNSを駆使し、チームをアピールするのは思っていた以上に難しく、かなり苦戦しました。
写真を1枚撮るのにも角度を距離を変えたりとこだわる必要があると身を持って感じました。
イベントや地域貢献活動などアイディアは幾つかありましたが、コロナ規制で実現には至らず、これも実際にやれていたとなると正直自分がどれだけ中心になって行動出来ていたかはわかりません。
サッカーの試合を見ていると、スポーツマンシプップであったり、努力の功績またチームの社会への貢献度などがクローズアップされ、そこに魅力を感じるファンはたくさんいると思います。私もそのうちの一人でした。
インターンシップを通して、サッカークラブの運営は華やかに見えても一つの会社運営と同じで、シビアな所もあるということを学びました。私の場合は、ファンだったからこそ、その部分が見えておらず、今回はいい意味で少しだけサッカー界の裏顔を学びました。
同時に、業務の中で会社や団体にアプローチする中で、反対に自分が会社や団体に属し、アマチュアなりプロサッカーチームと関わりながら何か成果を生み出し、サッカー界そして社会に貢献する方法もあると気づきました。
ピッチ上に現れた、クラブ全体が作り上げた“商品“を違った視点から見て、それを使って世の中に何か価値を生み出せる仕事をしてみたいと思いました。
それがどんな仕事になるかまだ分かりませんが、このインターンシップを通して、以前まで漠然としていたサッカーに関わる仕事をしたいというのが、少し明確になった気がします。
サッカークラブでインターンシップをしたいという方はたくさんいると思います。もちろん、サッカークラブの運営を多少なりともわかっていて、自分はこれに向いていると思う方と、私みたいにファン目線からなんとなくサッカークラブで働きたいという方もいらっしゃると思います。そんな方にぜひ一歩自分のコンフォートゾーンから抜け出し、新たな発見をし成長する為に、FCバサラマインツは最適な場所だと思います。
私はドイツにこれからもいる予定なのでFCバサラマインツと関わりを持たせて頂き、微力ながらお手伝いさせて頂ければと思っています。
最後になりますが、コロナ禍にも関わらずインターンを引き受けて頂き、ご指導して頂いた山下会長をはじめ、スタッフのお2人、いつも快く私の注文を引き受けてくれた選手のみなさん、本当にありがとうございました。
バサラマインツではインターンスタッフを募集しています。ご質問等ございましたらお気軽にfc.basara.mainz@gmail.com までお問い合わせください。