BASARA MAINZ

名古屋グランパスユース出身/天皇杯出場 兵藤健斗選手にインタビュー!

2021.03.12

名古屋グランパスユース出身/天皇杯出場 兵藤健斗選手にインタビュー!

先週のインタビューで、自分の性格を喜怒哀楽が激しく、負けず嫌いな性格と表現した兵藤選手。サッカーは「世の中で一番好きなもの」と言うくらいサッカー中心の生活を送ってきた彼が経験した苦い思い出とは…?

インタビュー後半編です。

Q12. 人生で一番大切にしている事

人以外にも感謝の気持ちを忘れない

特別に誰かから教わったわけではありませんが、幼い頃から人にはもちろんのこと、物にも感謝の気持ちを持ち、大切に扱うことを心がけています

逆に言うと物を捨てられない性格です。実は小学校から高校生まで、ずっと同じすねあてを使っていました。笑 

Q13. 人生最大の失敗、挫折談

名古屋グランパスユースに所属していた、高校2年の時のプレミアリーグ参入戦の決定戦(対コンサドーレ札幌U-18)という大事な試合で試合に出れず、ベンチ外だったことです。

さらには、監督の指示で本来1年生が撮るはずの試合のビデオを撮らされたことが、今までの人生の中で一番辛く、屈辱的な経験でした。

何よりも今まで切磋琢磨してきた同学年のチームメートが主力で戦う中、僕だけが試合に出れず、ベンチにも入れなかったのはとても悔しかったです。結果的に上のレベルに上がれ、チームとしては良い思い出ですが、僕にとっては苦い思い出です。

もちろん、喜怒哀楽が激しい自分なので、悔しさと自分への腹立たしさは表情全体に出ていたと思います。試合後に当時の名古屋グランパスユースの高田監督、佐賀コーチ(現サンフレッチェ広島ユース監督、コーチ)と話をして、自分に足りなかった点を説明してもらい、少し落ち着きを取り戻したのを覚えています。

人一倍負けず嫌いなので、大事な試合に出れなかったこと、そしてベンチ外で、1年生がやる仕事をやらせれるという屈辱を味わい、今後どうしていいのか分からなくなりましたが、監督、コーチをはじめ気にかけてくれる人が周りにたくさんいたお陰で、悔しさをバネにそこからまた新しいスタートを切ることが出来ました。今思うと、この時この悔しい経験をしておいて良かったなと思います。

Q14. 自分の人生に一番大きな影響を与えてくれたこと、または人

中学校の顧問の高田先生です。

本当はジュニアユースに行く予定でしたが、そのチームで問題があり、その後チーム自体がなくなり、行き先が不透明になりました。

そんな中、中学校のサッカー部の顧問である高田先生から、入部の誘いを受けました。その頃サッカーはもう辞めようかなと思っていたので、最初は何度も入部を断っていました。それどころか、元々スポーツ自体が好きだったので、卓球やテニスなどの違うスポーツをしていました。(ちなみに今でも卓球は今も得意です。)

今思うと、中学校時代の頃は自分を見失っており、あまり良い思い出もありません。根気よくサッカー部に誘ってくれていた高田先生に口答えをして、喧嘩をしたりと、随分迷惑をかけました。しかし、高田先生は最後まで僕を見放さず、先生の熱さに負け、入部を決めました。

今でも岐阜に帰ると、高田先生に必ず会いに行っています。当時の時を振り返り、高田先生は「小学校の時にプレーを見て、伸びしろが十分にあると思った。だから中学校でサッカーをやめてほしくなかった」と、今だから言うけどという前置きをしながら言ってくれました。あの時に高田先生が僕を誘うのを諦めていたら今の自分はありません。本当に感謝してもしきれない存在です。

Q15. 人生で一番の成功談

高校3年生の時(2018年)に天皇杯に出場した事です。

自分が出場したこともそうですが、尊敬する佐藤寿人選手と同じピッチに立っている事だけで純粋に嬉しかったです。

緊張というよりかは、周りのレベルが高くその中で自分も一員としてプレーできていたので、楽しさの方が勝っていました。また、自分と同じユース出身の子がいたのも、自然体でいることが出来た理由の1つかもしれません。

普段から練習もトップチームで参加していたため、活躍するトップチームの選手のアップの仕方やコンディション調整を自分の目で見ることが出来ていたのも大きな収穫で、そこから意識が変わりました。

Q16. 尊敬している人

佐藤寿人選手と岡崎慎司選手です。

自分とプレースタイルが似ているというのもそうですが、チームの為に動けて、尚且つ点を取っている、という所を尊敬しています。

あとはクラブ愛が強いというのも尊敬する点で、活躍できるならどこでもいいというのではなく、ファンとの繋がりをとても大切にし、どの層のファンからも愛される人柄であり、僕もそういう選手になりたいと思っています。

Q17. 将来の夢、目標

人に夢を与えられるプロサッカー選手になることです。サッカーの技術面でお手本になることももちろんそうですが、ピッチ外での立ち振る舞いを含めて、お手本になれる選手になりたいと思っています。

僕も小さい時にサッカー選手に憧れ、選手が試合で活躍し輝いている姿を見て、僕もあのようになりたいと夢を持ち、努力することの大切さを知りました。

今度は自分がプロになって、子供達に夢を持って努力する大切さを、サッカーとピッチ外での行動で示せる大人になりたいと思っています。

Q18. 好きなサッカーチーム、選手

好きなチームは、もちろん自分が在籍していた名古屋グランパスです。

実は、中学校卒業後は名古屋グランパスユースに行くことは考えていなくて、進学校に行こうと思っていました。特に勉強がずば抜けて出来ていたわけではありませんが、文武両道の生活を送りたいと思っていました。

ある時期、東海地域の対抗戦があり、その試合で調子が良く、その後東海選抜に選ばれ、その時に名古屋グランパスが僕を見つけてくれました。

僕とポジションがかぶる選手が怪我をして、欠番で僕の出番が回ってき、その時にたまたまコンディションが良かったというように、運もあったのかなと思います。部活出身で、特に有名な中学校ではなかったので、スカウトしてもらえるとは思ってもいませんでした。 

好きな選手は、小さい時からロビンファンペルシーのファンでした。意外性のある綺麗なシュートを決めるので見ていて面白いというのが、好きな理由です。

Q19. 今気になっている話題

もちろんサッカーの話題になりますが、最近FOOT x BRAINを見ていて、「ストライカーコーチ」という役職があることを知りました。ディフェンス専属のコーチがいることは知っていましたが、フォワードにもコーチがいるということを初めて知り、驚きました。

海外ではティエリ・アンリがベルギー代表のストライカーコーチをしていたりと、元ストライカーが引退後、専任コーチを率いるのは珍しくないそうです。日本では最近、元日本代表の大黒将司さんがガンバ大阪ユースのストライカーコーチに就任したことで有名になり、フォワードの僕としては、日本サッカーがフォワードの育成にさらに力を入れてきている点にとても興味を持ちました。

Q20. 今年の目標

コロナの影響でリーグ戦はまだ始まっていませんが、目標はリーグ戦で10ゴールを決めることです!

Q.21 応援してくださる方へのメッセージ

いつも応援してくださってありがとうございます!ドイツにいて、なかなか接点を持つことが出来ない中でも、SNSを通じて応援してくださっているのが伝わってきており、一つ一つの応援にいつもパワーもらっています!

今年は目に見える結果を出して、自分が活躍してる姿を遠く離れたドイツからですが、日本にいる皆さんにたくさん見せられるようにしたいです。そして僕からも皆さんにパワーを送れるよう頑張ります!

これからも応援よろしくお願いします!

以上が、2週に亘る兵藤選手のインタビューでした。

コロナでいくつかの制限がありながらも、今週からチーム練習がスタートしました。この時を心待ちにしていた兵藤選手は、1日目の練習から気合が入った様子で練習に取り組んでおり、同時に心から大好きなサッカーを楽しんでいる姿が見て取れました。

これからもチームのブログやSNSを通して兵藤選手の活躍をお伝えしていきます。皆様からの応援メッセージお待ちしております!!

 

NEWSLETTER

ニュースレター無料登録で最新情報をGet!